バング・オン・ア・カンの主催者の一人であるデヴィッド・ラングが〈怪談のようなもの――、すでに録音済みの声、音、メロディの断片とか、を見つけだし、それを使って作曲してほしい〉と、タイヨンダイ・ブラクストンをはじめとする様々なジャンルの作曲家たちに委嘱して始まった前作の続編がリリースされた。演奏はバング・オン・ア・カン・オールスターズ。バルトーク=コダーイと言わずとも、アラン・ローマックスなどなど、アメリカにも随分なフィールド・レコーディングの歴史と夥しい数のフィールド・レコーディングのアーカイヴがある。インスタレーションよりは少々古典的なアプローチ、ギャヴィン・ブライヤーズを彷彿とさせるような手法で音を取り込んだ作品が並ぶ。