5周年を突破したPlaywrightの〈Family〉を一気に紹介するよ!

 遡ること5年以上も前となる2012年10月、fox capture planのタワレコ限定盤『FLEXIBLE』(品番PWT-000)をリリースして始まったレーベル、Playwright。同年には最初の一般流通盤としてorange pekoeのカヴァー・アルバム『TRIBUTE TO ELIS REGINA』、さらにはすでにデビューしていたbohemianvoodooの移籍作『SCENES』と話題作が続き、ジャズをベースに所属アーティストが増加していくにつれて〈脚本家〉を意味するレーベルのカラーを多彩に広げてきました。そんな彼らの5周年を記念して登場したコンピレーションが『Family Vol.2』となります。

VARIOUS ARTISTS Family Vol.2 Playwright(2018)

 以前も所属アクトによるカヴァー録音を集めた企画盤『Family』(2014年)を出しているPlaywrightですが、今回の『Family Vol.2』はレーベルの現在と過去を確認できる2枚組。まず、新曲オンリーで構成されたDisc-1は、現在所属するラインナップが揃ってここでしか聴けない音源を持ち寄った豪華な内容です。fcpやbohemianvoodoo、TRI4THといった看板アーティストをはじめ、Primitive Art Orchestra、WAI WAI STEEL BAND、島裕介、Afro Begue、freecube、Alter Egoといった多彩なスタイルの仲間たちが集結。さらには本作のために組んだMASSAN+MIDORINOMARUやDo One Thing.、そして新たに仲間入りを果たした新バンド、The SKAMOTTSの新録音源を楽しむこともできるのです。

 それだけでも贅沢な一枚と言えますが、アニヴァーサリー作品に相応しく、Disc-2はレーベル・ベスト盤に。先述の顔ぶれや解散したImmigrant's Bossa Bandも含め、これまでPlaywrightが送り出してきた音源を選りすぐられています。しかも、fcpはタワレコ限定盤から“capture the Initial "F"”が、Alter Egoは中国地方限定盤に収録された“ペネロープに吹く風”がチョイスされ、あるいはbohemianvoodoo“Adria Blue”の現メンバーによるライヴ音源、7インチのみ収録だったorange pekoeのセルフ・カヴァー“ルビィのこころ”といった初CD化も心憎い限りでありましょう。

The SKAMOTTS

 新顔のThe SKAMOTTSも含めて各々のリリースが期待できそうな2018年、まずはこの豪華な『Family Vol.2』でPlaywrightの過去と現在を楽しんでおきましょう!