デビュー作『ODD FOOT WORKS』から早1年。邦ポップス界期待の新星が小文字表記の『odd foot works』でフル・アルバム・デビュー。スロウテンポでどっしりと腰を据えた“時をBABEL”からアッパーなラテン曲“Bebop Kagefumi”へと至る序盤で、ヒップホップを軸にした雑食性、自由度の高さはよりレンジを拡げ、深度を増していることがびしびし伝わってくる。ヴォーカル・チョップをアクセントにしたスムース・ナンバー“NDW”、バック・トラックの組み立てとミックスとフロウが新鮮な“nightcrawler”、アンセム化必至の“19Kids Heartbreak”など、ひとつとして同じテイストの曲がなく、どれもチャレンジングでありながら人懐こいポピュラリティーも獲得している。このバランス感の良さったらない。