牛深は熊本県天草の港町。九州で風を意味する〈ハエ〉という単語が→ハエヤ→ハイヤとなり歌い踊っていたのが牛深ハイヤ節。港で生まれ、港を出て、港にたどり着いたこの民謡は、日本各地の色に染まると、佐渡島“佐渡おけさ”や青森“津軽あいや節”などのルーツになったと言われている。三味線の一定のリズムにヨイサーヨイサーというキャッチーな4拍子に血が騒ぐ感覚。生活や環境の中で生まれた日本のワールドミュージック。Disc2には70年代に録音したと思われる牛深ハイヤ節の貴重な録音と、本作プロデューサー久保田麻琴によるリミックス/ダブ・ヴァージョンを収録。