2016年と2017年のEPに連なる3部作の最終章がアルバム・サイズで登場。激情と暴力性が全編を覆い、デヴィッド・リンチの映像世界的な悪夢のサウンドがこれでもか!と押し寄せてきて、初期のNIN作品を愛する者にとってはたまらない出来だ。もちろん過去の焼き直しというわけではなく、ブレインフィーダー勢に通じるアヴァンギャルド・ジャズの要素も組み込まれ、インダストリアル・ロックの進化を体験できる。