GEZANが、本日リリースの新作『Silence Will Speak』より“DNA”のミュージック・ビデオを公開した。Mikikiでも、bounceに掲載されたマヒトゥ・ザ・ピーポーのインタヴューが転載されている。インタヴュー記事はこちら

※アナログ盤は一週間先行でリリースされている

“DNA”は、以前からライヴで演奏され、“wasted youth”“Absolutely Imagination”に並ぶアンセミックな楽曲としてファンからの人気も高かった楽曲。ミュートの利いたギターとハイハットの連打には〈はじまりの予感〉が溢れ、細かく跳ねるドラムとまっすぐな眼差しを貫いたコーラスが、澄みきった昂揚感を聴き手にもたらす。〈この歪みこそが愛だよ。〉という歌に被せるようにイーグル・タカがディストーション・ギターを鳴らす瞬間の神聖さは、何物にも代えがたい。今年を代表する名曲と言い切ってもいいはずだ。

MVは、彼らが『Silence Will Speak』のレコーディング&ツアーを行ったアメリカでの映像をおそらく使ったもの。バンドが家のなかで演奏しているショットの色味や雰囲気は、ソニック・ユース“100%”ブラインド・メロン“Toes Across The Floor”――あの時代のオルタナを彷彿とさせて心憎い。マヒトが幻冬舎Plusで連載しているコラム「眩しがりやが見た光」でUS滞在時の出来事を綴ったエントリ〈今日もわたしがわたしであり、あなたがあなたである限り〉〈政治の話は人々の血でできている〉を読んだうえで観ると、なおさらグッとくるのでは。上記インタヴューと合わせて、こちらもぜひ。