レーベル設立10周年を迎え、ルイス・コール、ブランドン・コールマンなど怒涛のリリースが続くブレインフィーダーから、主宰フライング・ロータス直々にエグゼクティヴ・プロデューサーを務めたジョージア・アン・マルドロウの移籍第1弾アルバムが登場。〈現代のニーナ・シモン〉と称される彼女だが、その歌いっぷりや表現力もさることながら、今回も大半の楽曲をみずからプロデュースしている点に注目。スヌープやTDE諸作との仕事で知られるプロデューサー・デュオのマイク&キーズが手掛けた表題曲“Overload”といい、リリックが力強く印象を残すスローモー・ファンク“Aerosol”といい、すでにクラシックの風格が漂う楽曲が居並ぶ様は実に壮観。2018年のベスト・アルバム候補最右翼。