シャムキャッツが新作『Virgin Graffiti』より“逃亡前夜”のミュージック・ビデオを公開した。

この曲は、新作のオープナー。人力のハウス・ビートにのせて、〈どこか知らない街に向かおうよ、踊りに行こうよ〉と歌いかけるダンス・ナンバーで、アコギの軽やかなシャッフルが心地良い。艶やかなエレキ・ギターの音色とそれらのコンビネーションには、「ストップ・メイキング・センス」期のトーキング・ヘッズを想起するリスナーも多いのでは。また、RHYMESTER・宇多丸氏も絶賛していた、間奏の超絶ドラミングも聴きどころの一つだ。

MVはKIRINJIやHomecmingsらのMVなどで知られる代田栄介が監督。彼ならではのパステル・カラーを使ったポップな色彩を活かしつつ、メンバーの演奏風景を含めたさまざまな振る舞いを切り貼りした、何度観ても発見のある作品になっている。個人的には、〈ゴースト・ストーリー〉化した菅原くんがツボでした。

先日Mikikiが掲載した、バンドの4人が『Virgin Graffiti』について語ったロング・インタヴュー内では、“逃亡前夜”の元ネタや制作秘話も明かされているので、そちらもぜひ。