スティングの名曲をサンプリングした“Lucid Dreams”の大ヒットで一躍その名を広めた若きラッパーが短いスパンで放った2作目。今作でもブルージーなムードの歌声を武器とするラップ・スタイルとエモめなリリック、キャッチーなメロディーセンスは健在だ。ピアノの切ない旋律が印象的なトラックに恋愛~失恋をテーマにシャウトするようなラップを聴かせた先行曲“Robbery”を筆頭に、ファーサイド“Runnin'”と同ネタを用いた“Make Believe”ではエミネムの狂気を孕んだ名曲“Stan”がリリックに綴られるなど、内省的な楽曲を中心に構成されている。ボーイ・ワンダやヒット・ボーイらヒットメイカーも交えてアップグレードされた制作布陣も盤石で、見事に全米チャート1位を獲得済み。
ジュース・ワールド 『Death Race For Love』 ブルージーなラップとエモめなリリック、キャッチーなメロディーは健在
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