次の大舞台へ向けて

――このリリースと同時にツアー・ファイナルを迎えて、その後は夏フェスのシーズンになるわけですけども、去年と同じくまたいろいろ出演されますね。

チッチ「はい。またたくさん出していただくんですけど、前の年に引き続き呼んでもらえたフェスも多くて、それは去年の夏のBiSHが少しでも刺さったからかな?って思えたので、今年ももっと爪跡を残せるようにしたいです。私たちって外側に放つ力はあるのかなって思うんですけど、引力のあるライヴをできるバンドって長く生き続けてると思うので、BiSHも初めましての人を引き付けるようなライヴをできたらいいなって思ってます」

――遠心力と求心力みたいな。

チッチ「そうです、凄いカッコイイ人たちって、めっちゃ遠くにいる人も寄ってくるじゃないですか? それって凄い力なんだなって。そっちもあったほうがまた一歩成長できるのかなって思いました」

――その間にPEDROのツアーもありますし、7月16日にはチッチさん主催の〈THAT is YOUTH!!!!FES〉もありますね。

チッチ「はい。自主企画の考えとしては、音楽を好きな人に私の好きな音楽を知ってほしいし、素直に音楽を楽しめる場所が作りたいなって思って。BiSHで初めて音楽を好きになったっていう若い人たちにも〈昔からこんなにかっこいいバンドがいるんだよ〉ってeastern youthを教えたいし、歳上の音楽好きにもリーガルリリーを知ってほしい。GEZANは観た瞬間にもう大好きになったので、同じように衝撃を受けてほしいなって」

モモコ「BiSHも出ますよ!」

――いいですね(笑)。そんな夏が過ぎると、9月23日には大阪城ホールでのワンマン〈And yet BiSH moves.〉が控えています。

チッチ「首都圏以外でのアリーナ規模のワンマンは初めてになります」

――大阪城ホールの経験は?

アイナ「イヴェントで少しだけ。4曲とかだったよね?」

チッチ「ライヴ出演がうちらだけの、催事みたいなもののゲストで出たことはあります」

アイナ「私は観る側でも何度か行ったことがあって、あとは昔、とあるバック・ダンサーのオーディションを一緒にダンスやってた子たちと受けたんですけど、私以外の全員合格で私だけ落ちたことがあって、その時は楽屋でみんなの水とかを用意して待ってました(笑)。そういう悲しかった思い出がある場所で、ちょっと挽回したいんでがんばります」

――まだ少し先ですけど、もう当日を見据えて考えたりされてることってありますか?

チッチ「具体的なことはまだこれからなんですけど、私たちにとっては凄い挑戦だと思ってて、間違いなく大事な日になります。首都圏以外でこの規模でやるのもそうだし、アイナが立ちたいって思ってたのも知ってるし、メンバーもお客さんもどんな場所かイメージできてないところもあると思うんですけど、この大阪城ホールに凄い懸けてるんだよっていうのは伝えたいですね」

――それこそフェスでいろいろ回られるなかで広めていって。

チッチ「そうですね。アルバムが出た後にできるワンマンなので、いまのツアーとも以前のアリーナ規模のライヴともまた違うものになっていくと思うし、夏の終わりに良い日ができたらいいなと思います」

アイナ「これ読んでる人はチケット買ってください」

チッチ「その日が弟の誕生日なんですよね。全然関係ないけど(笑)」

アツコ「9月4日はモモコさん誕生日だよね」

アイナ「あっちゃんのほうが近いんじゃない?」

アツコ「私は4日後の27日です」

モモコ「20日前はそんなだけど(笑)。あっちゃんはすぐ4日後に誕生日だから」

アツコ「そんなイヴェントがある9月です。来ていただければ、もうそれがお祝いになります。全国から集まっていただきたいですね」

モモコ「ハシヤスメのために(笑)」

 

幕張メッセ公演の模様を収めたBiSHのライヴDVD「BRiNG iCiNG SHiT HORSE TOUR FiNAL "THE NUDE"」(avex trax)

 

BiSHのフル・アルバムを紹介。

 

BiSHの2018年のシングルを紹介。