処女作『Dua Lipa』(2017年)から“New Rules”が全英1位を記録して以降も、シルク・シティの“Electricity”やカルヴィン・ハリスとの“One Kiss”など寸断なくヒットが連発され、一躍UKを代表するホットな存在となったデュア・リパ。そんな勢いのまま登場したこの2作目だが、ファンキーなディスコ“Don’t Start Now”、オリヴィア・ニュートン・ジョンを匂わせる“Physical”、インエクセス“Need You Tonight”を引用した“Break My Heart”という先行ヒットからも彼女の意図は明快だろう。手の合うイアン・カークパトリックに加え、スチュワート・プライスやジェフ・バスカーも起用。80年代風の懐かしい未来をキャッチーに示した、間違いなく今年を代表するポップ・アルバム。そうじゃなくても単純に楽曲が粒揃いだ。