WACKとクロちゃんの血を引く超絶可愛い猛犬たちがいよいよ覚醒!? 多方面に話題を振り撒きながら躍進してきた5人が待望のアルバムで真のスタートを切る!!

 2月に渡辺淳之介(WACK代表)とクロちゃん(元プロデューサー)がそれぞれプロデュースする楽曲、“大丈夫サンライズ”と“ろけっとすたーと”という2曲のMVを同時にYouTubeで公開して再生回数を競い、その対決結果を以てクロちゃんが見事アドバイザーに就任した豆柴の大群。その2曲を3月にシングル・リリースし、並行してWACK全グループのツアー〈WACK TOUR 2020 "WACK FUCKiN'PARTY"〉に参加(残念ながらそちらは公演の半分が中止に)、YouTubeでの活動も本格化させはじめている彼女たちですが、その水面下では着々とアルバム制作が進められてきました。そしていよいよ完成したファースト・アルバム『スタート』は、松隈ケンタ率いるSCRAMBLES指揮のもと、予想以上に幅広い楽曲の揃ったポップでカラフルな一枚となっています。

豆柴の大群 スタート TOWER RECORDS(2020)

 

もう泣かないです

――前回の取材は5人になってすぐの頃でしたけど、当時と比べるとかなり忙しくなってきたんじゃないですか?

ナオ・オブ・ナオ「時間の経つのが凄い早く感じるようになりました。やらなきゃいけないことも凄いいっぱいあるし、考えなきゃいけないことがたくさんあって、毎日ホントに豆柴のことを考え続けてる毎日です。で、メディアに出させていただいたりして自分たちのことを話す時も、前は自分の気持ちとかをあんまりうまく話せなくて、泣いたりしましたけど(笑)」

ハナエモンスター「泣いてたね~(笑)」

ナオ「ですけど、メンタル的にちょっと強くなれたかなと思えました。先日WACKのオーディション合宿にも行ってきて、そこで学べたことを持ち帰って、良いところをみんなで共有していきたいなと思っているところです」

カエデフェニックス「前に取材していただいた頃は、私が加入してすぐだったので状況に馴染めてなかったんですけど、あれからステージに立ったり、先輩方とツアーも回ったりして〈アイドルになったんだな〉っていう実感が湧いてきました。思ってた以上に自分の存在を肯定してくれるファンの人たちがいて、そうやって支えてくれてる人たちのためにもっとがんばろうっていう意識がどんどん芽生えています」

ハナエ「1月はTVの放送直後だったおかげで凄い盛り上がったじゃないですか。そこで流行り物として見てくれた方も多いと思うんですけど、最初からいまもアイドルとして応援してくださる方はいて、そういう人たちを大切にしていきたいなって改めて思ってますね」

アイカ・ザ・スパイ「始める前まではダンスとか不安で、いまでも不安なんですけど、やっていくにつれて、できなかったこともできるようになって、前よりかは覚えるのは早くなった気はするので、最近」

ナオ「成長できてる?」

アイカ「うん。でも、足とかホント苦手なんですよ(笑)」

ハナエ「足(笑)」

――ステップが。

アイカ「けど、この前も教わった時に1日でできるようになって嬉しかったです。成長してるなって思って」

ナオ「前回インタヴューしていただいた時のアイカは、〈私が足を引っ張ってしまうんじゃないか〉ってネガティヴっぽかったじゃないですか? だから、気持ちの面でも凄い良くなったんじゃないかなって思います……とフォロー(笑)」

――良かったです(笑)。ミユキさんは?

ミユキエンジェル「まだライヴの数が少ないのもあるけど、パフォーマンス面では先輩との差も見えてくるし、名前を知ってくれた人はいっぱいいても、ライヴで盛り上がってくれる人はまだ少ないのを凄く感じてます。でも、WACKのカッコいいアイドルがやりたくて入ったので、カッコいいのも可愛いのもできる現状は凄く楽しくて……楽しいです(笑)」

――計算外だったのは、やっぱライヴの数が少なくなってしまったことですかね。

ハナエ「そうですね。いままで何回ぐらいやったんだ?」

ミユキ「WACKツアーが4回ぐらいで」

カエデ「〈WACKなりの甲子園〉と〈でらロック〉と」

ハナエ「タワレコの〈TOWACK FES〉が2日間」

ナオ「10回もいってないぐらい?」

ハナエ「しかも1曲ずつしかやれてない」

ミユキ「5分の枠なので」

――そうですよね。ワンマンについては後で訊くとして、最近ではさっきも仰ったナオさんの合宿参加がありました。

ナオ「つらかったです。デスソースも初めてで、そういう洗礼とかも、WACKに入ってやってみたかったので、ちょっとだけ嬉しい気持ちもありつつ(笑)」

――ニコ生で観てても大変そうでした。

ナオ「でも、WACKのアイドルになりたくて必死でがんばってる候補生のみんなは命懸けで逆に刺激をもらったというか、がんばらなきゃいけないなって思いました。人に何かを教えたりとかもしてこなくて、それでもWACKの現役メンバーっていう立場で参加したので、自分が候補生のために何ができるか考えたり、そういう気持ちで挑んでました。課題曲に私たちの“りスタート”が入ってたのも、心境的に〈あ、みんな“りスタート”をやるんだな〉って、ちょっと怖かったりもして」

ハナエ「自分たちの持ち曲を候補生たちが歌うのって、ホントに凄いって思いました」

――がんばってるナオさんを観て、他の皆さんも参加したくなったんじゃないですか。

ミユキ「いや、行きたくはない(笑)」

ハナエ「それはね。でも私は去年の合宿でナオと一緒だったので、1年経って同じグループの代表としてナオが参加してるのが、何か感慨深かったです。どんどん追い込まれて顔が暗くなっていくのがわかったんで心配しながらも、最後までやりきって凄いなって思って観てました」

カエデ「私も去年はオーディション受けてて、面接で落ちたんですけど、実は面接の前日にナオちゃんとカラオケに練習に行ったりしてて」

ナオ「そう。面接も一緒に行ったよね」

ミユキ「そうなんだ。すげえ」

カエデ「で、その後にナオちゃんが合宿まで行けたのが凄い嬉しくてニコ生で応援してたので、まさか今年は同じグループを代表して合宿に行ってるナオちゃんを観るっていう、1年前には想像もできなかった形で。豆柴がどう思われてるかわからないなかで大変だなと思ったし、実際に嫌なコメントとかもあったんですけど、日が経つにつれて〈ナオかっこいい〉っていう声が増えてったし、パフォーマンスから思いを感じることができて。ナオちゃんはホントにかっこいいな、一緒のグループで活動できて嬉しいなっていう気持ちになりました」

アイカ「寮で一緒に住んでるので、行く前日からつらそうだったんですけど、観ててもやることひとつひとつがつらいじゃないですか。ナオがつらい顔してると、うちもつらくなってきちゃって。でも、ナオが耐えてるから、うちも一人で寂しかったけど自分なりにがんばってました。合宿が終わって一緒に帰る時に久しぶりに会えて安心感があったというか、やっぱりナオは大切な存在だなってめっちゃわかりました」

ミユキ「ナオはダンスも上手だし、教えるのも上手いので、そういう面で不安はなかったんですけど、精神的な面で〈大丈夫かな?〉って思って観てたら、メンバーとして毎日がんばってて、何か……(涙)」

ハナエ「えっ、どういうタイミング?」

ナオ「アハハハ」

ミユキ「(上を向きながら)……だから、ナオが豆柴のリーダーで良かったなって」

――これ、ナオさんを泣かせるチャレンジじゃないですよね?

ハナエ「アハハハハ」

ナオ「YouTubeの企画じゃないですよ。泣かないです(笑)」

――まあまあ、よく話していただけるようになって、皆さんの雰囲気の良さも伝わるようになってきた気がします。

ナオ「良かったです。最初の頃は何事も急いでて、そこまでメンバー同士がわかり合えてなかったのかもしれないです。ただパフォーマンスの予定に間に合わせるために練習してるみたいになって」

ハナエ「互いを見れてなかった」

ナオ「うん。いまはお互いのことがだんだんわかってきたので、特性を理解してきて、〈じゃあ、ここはこうしよう〉とか話し合って、補い合えるようになったと思います」