ファッション雑誌「STUDY」が、本日6月2日に最新号「STUDY7.3」と髙橋恭司の写真集「ハレルヤ」をデジタルで発表した。いずれも「STUDY」のオフィシャル・メディア〈LIFT〉で無料配信中だ。

長畑宏明が編集長を務めるインディペンデント・ファッション・マガジン「STUDY」。2019年11月に刊行された前号「STUDY7」では、松嵜翔平と西野入流佳、ミュージシャンのLISACHRISやdodo、ブラック・ミディ(black midi)らが取り上げられていた。

それに続く今回の「STUDY7.3」は、外出自粛期間中にリモートで制作されたとのこと。〈LIVING A LIFE〉というタイトルを掲げ、ミュージシャン・NTsKiのインタビューや、個人のファッション文脈を紐解く〈Personality〉シリーズ、ファッション・スクール〈ここのがっこう〉が現在のファッションに与えた影響についての鼎談、さらにソーシャル・ディスタンシングを保って撮影されたファッション企画などを収録している。

なお号数の〈7.3〉とは、次号〈8〉に至るまでの途中経過をパッケージしている、という意味だとか。「STUDY7.3」には後日、さらにコンテンツが加えられ、「STUDY8」として紙媒体でリリースされる予定だ。

「STUDY7.3」と同時に、写真家・髙橋恭司の写真集「ハレルヤ」も発表された。こちらは、髙橋がさまざまな都市の路上で撮影した写真をフォトグラファー・三宅英正が〈複写〉する、という異例のアプローチで制作されている。また「ハレルヤ」には、髙橋と親交の深い小説家・吉本ばなな、東京都写真美術館学芸員・伊藤貴弘が書き下ろしたテキストも収録。「ハレルヤ」も後日、「STUDY8」の刊行と同タイミングに書籍化される。

今回、2冊の本を同時にデジタルで発表すると決めたきっかけについて、「STUDY」の長畑編集長は〈ミュージシャンのCharli XCXが、コロナ禍に反応してアルバムを制作したことに勇気をもらった〉とコメントしており、「STUDY7.3」にはチャーリーXCXについてのテキストも収録されている。 世界中の音楽や映画をインターネットで自由に楽しめる時代性と環境に適応する形で、今回に限り、できるだけ多くのオーディエンスに「STUDY」が開かれることを重視したという。

「STUDY7.3」および「ハレルヤ」は、こちらで無料配信中。音楽ファンも、ぜひチェックしてほしい。