未曾有の状況下でも前進を選んだ6人から〈3.5枚目のアルバム〉が到着。7曲に渡って綴られた『LETTERS』に浮かぶ想いとは……

 初のベスト・アルバム『FOR LiVE -BiSH BEST-』も記憶に新しいBiSHから、続けざまに〈3.5枚目のアルバム〉を謳った7曲入りの新作『LETTERS』が到着した。今回はアニメ「キングダム」のOPテーマ“TOMORROW”を筆頭に、音源化が待たれていたドラマ「浦安鉄筋家族」EDテーマの“ぶち抜け”、リアル脱出ゲーム「夜のゾンビ遊園地からの脱出」テーマソングの“co”という3つのタイアップ曲を収録。それに加え、本作用に書き下ろされた4曲が収められている。5~7月に予定されていた〈BiSH'S GASP!!GOLD!!GHOST!!GALAXY!!GARBAGE!! TOUR〉とツーマンでの〈BiSH'S 5G are MAKiNG LOVE TOUR〉という2つのツアーをはじめ、〈ROCK IN JAPAN〉などのフェス/イヴェントも含め、2月後半から数えれば約30本ものライヴが中止/延期となるなか、ライヴを生きる糧として大きくなってきたBiSHという存在が、この状況下で届ける〈手紙〉には何が綴られているのか。セントチヒロ・チッチ、ハシヤスメ・アツコ、アユニ・Dの3人に話を訊いた。

 

この時間を意味あるものに

――ライヴやツアーのある日常がなくなったところで、自粛期間はどう過ごされてましたか。

ハシヤスメ・アツコ「はい。私自身は、最初の段階では〈すぐにまた始まるだろう〉っていう思いがありまして、体力作りだけはずっと心掛けてて。でもやっぱり毎日状況が変わるなかで、何をどうすればいいんだろうってずっと考えてました。〈またすぐライヴできるだろう〉って思いもありつつ、〈もしできなかったら……〉っていう不安だったりとか、そうなったらBiSHに何ができるんだろう?って、うん、1分に1回ぐらい考えてました(笑)。はい、常に考えてました」

――めったにない長いお休みにもなりましたね。

アツコ「まあ、最初は〈夏休みが始まった〉みたいな気分で3日間ぐらい過ごしたんですけど、すぐに〈いや、これは違う〉と思って夜更かしをやめました、はい(笑)」

セントチヒロ・チッチ「ライヴできない期間がこんなに長く続くことがなかったので、そこで再確認したのは、やっぱりBiSHの生きる場所がライヴだったってこととか、清掃員(BiSHファンの呼称)の存在が自分たちの中でこんなに大きかったんだなってことで。正直いままで自分たちの映像作品ってあんまり観なかったんですけど、この期間に凄い観て。こんなに自分たちを観てるなんてキモいなって思いながら、お客さんのコールとかも自然と耳に入ってきて、自分も一緒に言っちゃったりして(笑)」

――いいじゃないですか(笑)。

チッチ「ただ、最初の頃は私たちには何もできなかったし、アルバム出すことも決まってない頃はホントにもどかしくて、私が尊敬してる音楽家の人たちはギターひとつで何かを伝えられるのに、私にはその技術もないしホントに悲しかったんですけど、だから、いまこの時間を意味あるものにしないと自分が死んでしまいそうなので、〈いろんなことをインプットしよう〉っていうふうに決めて、いろいろやってました」

――いろいろとは?

チッチ「今年に入ってから自分なりに曲作りを始めてたんですけど、やり方も自分なりでしかないので、そういうのを調べたり教えてもらったりして。ドラムも自分で叩いて打ち込めたら自分がやりたいものに近付くのかなって思って研究したりとか。もともとアクティヴに外に出たい人間なので、〈家の中でどうアクティヴに過ごすか〉みたいな感じで、陶芸をやってみたり、いままで観てなかったジャンルの映画も観てみたり、吸収する時間にしてました。あとは猫を3月にたまたま飼い出して、ちょうど自粛期間にずっと一緒にいたので、そういう猫との生活とか」

――猫はいいですよね。

チッチ「そうなんです、2匹いて……」

(猫トークのため割愛)


左から、セントチヒロ・チッチ、ハシヤスメ・アツコ、アユニ・D

 

――一方、アユニさんはBiSHのツアーに加えてPEDROのツアーも中止になりました。

アユニ「そうですね。2~3か月のツアーが全部なくなってしまって、けっこう時間がありました。でも、自分のやりたかったこととか、あとPEDROの制作にガッツリ充てられたのが救いだったっていうか、BiSH入ってからずっと怒涛の日々を送らせていただいてて、インプットする時間があんまりなかったので、この貴重な時間を無駄にはしたくないというか」

――ちょうど3月にPEDROの取材をした際も曲作りの話をされてましたね。

アユニ「うん、それもありますし、実際ベースも1日練習しないだけでヘタクソに戻っちゃうんで毎日やりたいし。あと、映画観るとか本読むとか寝るとかも自分の中で〈休み〉って捉えてなくて、それをやってないと身体がついていかないので、そういうのもけっこう大事にしてました。基本的に家が大好きなので、1日24時間じゃ逆に足りないというか、やりたいことが増えすぎて。趣味にも没頭したいし、いろいろ知識や技術磨いたりもしたいし、っていう期間でしたね」

――会えない期間が長くなって、6人で話す機会は持つようにしてましたか?

チッチ「何か、私たち自体がそういうことが、あんまり好きじゃなくて(笑)」

アツコ「あんまりしてこなかったよね」

チッチ「自然とみんなが同じ方向を向くのが自然体かなって、私は勝手に思ってて。BiSHも6年目になって、自然とみんな同じ方向を向くようになったし、干渉しすぎるのもみんな好きじゃないし、前から仕事とか必要なこと以外はほぼLINEもしないし」

アツコ「ウフフ。BiSHのそういうグループLINEみたいなやつ、ホントに1か月ぐらい動いてなくて、けっこう遡りましたから(笑)」

チッチ「いつもそうだから、連絡取らないのもそんな不思議じゃないというか」

アユニ「うん」

――じゃあ、自粛に伴って何かが大きく変わることもなく。

チッチ「ないですね。メンバーに関しては、この期間で何かが変わってしまうっていう不安もなかった」

アツコ「目とかイジッてたらどうしようとか、ちょっとありましたね(笑)。顔変わってたらどうしよう、とか(笑)」

チッチ「それ、ちょっと思ったけど(笑)」

アツコ「でも誰ひとり変わってなくて安心しました、はい(笑)」

 


左から、アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、リンリン

 

自分たちの曲に勇気づけられて

――良かったです。では、今回の『LETTERS』の制作はどのように始まったんでしょう。

チッチ「3月頃がいちばん、どんどん何もできなくなる状況に苦しんでた記憶があって。お客さんや自分たちを支えてくれてる人たちを大事に思ってても何もできなくて、〈凄い無力だな〉って感じていたんですけど、4月に入って、いま何ができるかをBiSHチームで考えた時に、やっぱり音楽を届けることが私たちらしい在り方だなと思って。で、この期間に新しい曲を作って、シングルで出す予定だった曲も全部入れて〈3.5枚目のアルバム〉として出すことに決まりました。で、4月後半くらいから作詞を始めて、5月にレコーディングして、って感じです」

――4つある新曲のなかでもメインになるのがドラマティックな表題曲の“LETTERS”ですね。これは渡辺(淳之介:WACK代表)さんの歌詞もいつになく率直な印象で。

アツコ「はい、これはBiSHにしては、まあ言うたら〈ちょっと恥ずかしいかな〉ってくらいストレートで、詞のひとつひとつに気付かされるものがある曲です。やっぱり人と会わないでずっと家にいる間はいろいろ考え込んでしまってたんですけど、仮歌を聴いた段階で〈私はひとりじゃないんだ〉って思えたんですよ。このメロディーや歌詞を聴いて、〈あ、大丈夫だ〉って、自分がBiSHの楽曲に勇気づけられたので、その気持ちを忘れないようにしてレコーディングに挑みました」

――いままでも自分たちの曲に同じような気持ちになることってありましたか?

アツコ「う~ん、あったんですけど、今回はまた違って、すんなり入ってきたというか。目線がキョロキョロするわけでもなく、ただ一点を見つめて聴いてしまった曲というか。それが伝わればいいし、届いたらいいなって思いますね」

チッチ「うん。“LETTERS”はホントに何の濁りもなく、私たち音楽を届ける側の人間の感情が凄い出てると思ってて。ダサい姿とかも曝け出して伝えてきた私たちが、いま目の前にいる〈あなた〉に音楽を届けたいって思ったからこそ出来た曲で、ホントに手紙のような曲になったんですけど、松隈(ケンタ:サウンド・プロデューサー)さんも渡辺さんも〈いま同じ気持ちなんだ〉っていうのが凄く嬉しくて。BiSHを一緒に作ってるスタッフさんたちも同じ気持ちで、私たちの音楽を待ってる人たちを少しでも力付けられたらって思ってるのが素直に嬉しかったのを覚えてて。だから、〈早く届いてほしいな〉っていう気持ちが強くって、とにかくまっすぐな私たちの生の気持ちです」

アユニ「この曲に抱いてる感情を全部いまチッチが言葉にしてくれたんですけど(笑)。この残酷な状況に対して自分の少し潰れそうな気持ちも、それを乗り越えたい気持ちも全部詰まってて。いまいちばん届けたいものになったと思います」

――いつもと違う雰囲気の歌割が新鮮ですね。

チッチ「歌割は松隈さんがいつも以上にこだわってて。たぶん、こういう世界になって発信する最初の曲だからこそ凄いこだわったと思うんですけど、リンリンとあっちゃんでAメロが始まるのも新しいし」

――そうですね。最初のサビからユニゾンで入るのも珍しい感じで。

チッチ「カップリングとかではあったんですけどね。アイナ(・ジ・エンド)と私がユニゾンで最初のサビから歌い出す曲はなかったんで、そこは松隈さんも〈おもろいやろ?〉って言ってたし、こだわった部分だと思います。いつかライヴでやれたら、きっとみんなで歌える曲になると思うので、それも凄い楽しみだなって」

――はい、続く新曲の“スーパーヒーローミュージック”はアユニさんの作詞です。

アユニ「はい。この歌詞は自粛中に書いたんですけど、こういう社会の状況に寄り添ったというよりかは、BiSHに入ってから自分の中でどんどん起こってきた変化について書きましたね。世間の状況のセンチメンタルな気持ちよりは、自分の中の沸々とした気持ちを書いたというか」

――PEDROの最近の雰囲気からも繋がるものがあります。

アユニ「そうですね。何か、音楽に救われてきたっていう」

チッチ「めちゃくちゃアユニらしい歌詞でめちゃ良い曲だなと思ったんですけど。それは、上京してきてからBiSHを一緒に歩んできて、PEDROの活動をして、いまのアユニになってきてるのを見てきたから感じる部分でもあって。音楽に対する思いとかは、勝手ながら私と似てる部分があると思ってるので、私にとっては凄く共感する歌詞だし、〈置かれた場所で咲きまくれ〉っていう言葉が私は凄く好きで、ここが凄くアユニらしいというか、いまいる場所でどれくらい自分が咲き誇るかっていうのがアユニらしさだと思うので、〈THEアユニ・D〉みたいな感じです」

――アユニ節みたいなのもありつつ、チッチさん作詞の“I'm waiting for my dawn”にも通じるというか。

チッチ「それは凄くありますね。自分が好きなアーティストさん、音楽があってこそ書けた歌詞だし。やっぱり音楽に支えられてきた人とか、音楽に対する思いの強い人が“スーパーヒーローミュージック”を聴いたら、凄い共感してズキズキくるんじゃないかなって思ってますね」

――はい。先人との繋がりということだと、続くロカビリー風の“ロケンロー”では東京スカパラダイスオーケストラの北原雅彦さんがホーン・アレンジを担当して、ホーン・セクションの皆さんが演奏で参加されてて。これは“カナリヤ鳴く空”のカヴァーやステージ共演の流れからのご縁ですね。

チッチ「はい。たくさん同じ時間を共有してきて、キャリアはかなり離れてますけど、凄く大好きなお兄さんたちっていうか、BiSHにとって尊敬する人たちなので、こんな若造たちを可愛がってくれて嬉しいですし、こうやって私たちの音楽に関わってくれたことが凄い幸せで。スカパラさんのおかげで新しいBiSHがまた見えたなっていうのがありますね」

アユニ「“ロケンロー”はアルバムの中でもわりとスパイシーというか、BiSHのちょっと独特な部分が出てるなって思います。スカパラさんのホーンが入って、最初に聴いたデモから良い意味で全然イメージと違って、想像以上のカッコイイものが出来て、個人的に凄く好きです」

アツコ「うん、聴いた時点で、これはアルバムの中でひとつだけ匂いが違う一曲になりそうだなって思いましたね。スカパラの皆さんがアレンジしてくれて凄い華やかなものになったし、音源で聴いても違うんですけど、何か〈ライヴで観せたらどうなるんだろうな~〉っていう想像してて。まあ、もし今後スカパラさんと一緒にやらせていただけることがあれば、スカ・ダンスとかやるのかな~とか。いろんな観せ方ができる曲になるんだろうなってワクワクしてますね」

 

これからも共に時を縮めよう

――そしてラストの曲は、さっきも少し話したチッチさん作詞の“I'm waiting for my dawn”ですね。

チッチ「作詞する時って〈あ~、きた〉って思う時と〈いま出てこないよ〉って思う時と両方あるんですけど。今回は溜め込んだものがありすぎて、〈あ、やっと吐き出せるな〉って思ったんですね」

――凄く温かい曲調ですけど、テーマの指定はあったんですか?

チッチ「細かい指定はなかったんですけど、私はこのアルバムの捉え方が、私たちと一緒に歩んできた清掃員の存在が大きい作品だと思っていて。だから、もちろん自分のルーツになった音楽のことやこの期間で感じたことも入ってますけど、いちばんは清掃員とBiSHの絆、積み重ねてきたみんなとの時間を思って書きました。1時間とかで書き終わった曲で、ホントに素の気持ちというか」

――あまり考えずに。

チッチ「考えすぎるとちょっとカッコつけてダサくなるんですよ、私の歌詞は(笑)。だから、暑苦しくてもそのまんまの思いを書くほうがこのアルバムにも合うなと思って、あんまり難しく考えずに、いままでのライヴの思い出や、自分の脳味噌の中にある光景を凄く浮かべながら書きました。自分がいちばん清掃員と一緒になってるなって感じる部分なので、“サラバかな”の落ちサビから歌詞を入れたいなって思って〈これからも共に時を縮めると約束したの〉って書いてて」

――そういう意図なんですね。

チッチ「大事な曲だからこそ後悔したくないんで、レコーディングで〈ここの歌割はずっと最初から歌い続けてきた結成メンバー3人から選ばれたら嬉しいです〉って伝えて、松隈さんもそれを受けて歌割を考えてくれたり。けっこう思い入れがあります」

アユニ「その、私は素で書いたら、自分のことしか考えない言葉をやっぱり書きがちなんですよ。でも、チッチは自分のことよりも人への思いやりっていうか、人との繋がりも含めてストレートに書く人なので、やっぱり私には全然できない歌詞の考え方をしてるな~って思って。チッチと数年間ずっと一緒にいて思うのは、ひとりの人間をちゃんとひとりの人として捉える力が大きいのを感じてて。だから友達が多いのも凄いわかるし、〈この人との縁は大切にしたい〉ってたぶんいろんな人が思うんだろうなっていうのも、私もそう思いますし、それがこの歌からは凄い伝わるなって。私も無観客ライヴをやったりとか、常日頃SNSとかやってたりすると、やっぱり清掃員っていう肉体が目の前にいないと悲しいし、やりきれないっていうのは凄い思うんですけど、歌詞を書く時にはその発想がなくて。だからやっぱこの人は凄いなって改めて何か尊敬しました」

――確かに、チッチさんは人を尊重する力の大きさがあって。

アユニ「ホントそうなんですよ。BiSHに入る時に最初にチッチと会った時からずっとそれは感じてて」

チッチ「ちょっと泣きそうになった(笑)」

――3月末に参加されてたWACKの合宿オーディションを観ててもそう感じました。

チッチ「そうですね。あの合宿も……人、人って感じの合宿でしたね」

アツコ「チッチ~、泣いてる」

アユニ「え、泣かないで!」

チッチ「すぐ泣いてしまうんですけど(笑)。感動しいなんで。ごめんなさい(笑)」

アツコ「アハハハハ。じゃあ、猫ちゃんの話でもしましょうか」

アユニ「猫トークする?」

アツコ「ちゅ~るは食べるんですか?」

――ちゅ~るはねえ、もう……。

アユニ「マジでするんか」

チッチ「アハハハ。まあ、日は沈んでも必ず昇ってくるし、BiSHもいろんな壁にブチ当たってきたけど、何とか息して明日を迎えてきたから、みんなで夜明けを待って光の方へ向かっていくっていうのは、凄いBiSHらしいなっていう思いがありますね。キーワードというか」

――夜明けを待ちわびる曲がラストにあって、また“TOMORROW”にも繋がってくる感じもしますし、“ぶち抜け”も“co”も流れにうまくハマってるなと思いました。収録曲のパフォーマンスも作り込みを進めている段階ですか?

アユニ「いま絶賛やってるところです」

チッチ「“LETTERS”だけ振りを入れてもらったところで、サビでいちばん伝わりやすい振付けだと感じてます。みんながひとつになれるような、でも、歌詞を凄く伝えることにこだわってるのかなって。でも、アイナなりに考えて、それ以外のところはいつもよりもちょっと難しかったりもして、特にあっちゃんとリンリンとアユニの振付けで凄い難しそうなところがあるよね」

アユニ「うん、そこは歌ってないパートなんで、あんまりこっち側に目は行かないと思うんですけど。それこそ歌割も新しいなかで、振付けも凄い新しくて、基本サビでは跳ねたり、ステップとかが多かったんですけど、あんまり動かず堂々と立ってるだけで、芯のある人みたいなのが凄い描かれてて、そういう振付けも新しいのかなって思います」

チッチ「BiSHポーズも入ってて、いまのBiSHを伝えたいっていう振付けですね」

――あとはまあ、これを実際にどう披露するのかっていうところですね。

チッチ「ツアーもやり続けてきましたからね。今回全部飛んで、心が追いつかないというか、変な感じですね。こうして土日に東京にいるのも不思議っていうか(笑)」

アツコ「うん、確かに。飛行機乗ってなくて、マイルが全然溜まらないんですよ」

――かっこいい(笑)。

アツコ「ってぐらい、いままで当たり前だった生活がこんなにも変わるんだなって改めて思いましたね。だからこそ、またBiSHなりに良い意味で転換していけたらいいなって思ってます。私の中でもいろいろ〈こういうライヴおもしろいんじゃないか〉とか案はあって。無声ライヴとか(笑)」

――それは新しすぎますね(笑)。

チッチ「その、いろんな決まりが設けられたりするなかで、あっちゃんみたいに新しい形を作ってでも何かしたい気持ちも凄いわかるし、でもやっぱり熱いものがあるライヴハウスが凄く好きなので、距離なんてゼロでいいから取り戻したいって気持ちも大きいし。その時までみんな無事でいてほしいっていう気持ちです」

――はい。まずは『LETTERS』が届きますように、ってことですね。

チッチ「そうですね。自分宛ての手紙だと思って聴いてくれたら嬉しいです」

アツコ「うん、ホントにBiSHからの手紙なので、まずは家でゆっくり楽しんでほしいなって思います」