PEDRO『浪漫』肉体感あふれるバンド・サウンドでかつてない振り幅を自然に提示

2020.09.18

ポップに開かれた“感傷謳歌”を含む春先のEP『衝動人間倶楽部』で垣間見せていた変化の兆しが、大きく実を結んだ感もある2枚目のフル・アルバム。王道のPEDRO節で迫る“来ないでワールドエンド”で幕を開け、ヘヴィーなオルタナ調の“pistol in my hand”、アユニ・D が初めて作曲も担った親密で温かい雰囲気の“浪漫”……と冒頭からかつてない振り幅を自然に提示してくる。“後ろ指さす奴らには中指を立てる”や“さよならだけが人生だ”など剥き出しの喜怒哀楽をサウンドと一体化して轟かせる魅力は全開。田渕ひさ子の咆哮するギターも毛利匠太のドラムスも見事な暴れっぷりで、粗削りな部分も含めてバンドとしての肉体性はいよいよ増している。アユニ作詞作曲による終曲“へなちょこ”の余韻も清々しい傑作!

 

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