ジャズは橋を架ける
世代をつなぎ、ジャンルを超え、地域に橋を架ける都市型音楽フェス

 街並みの木々が色付き始め、人々の目を楽しませてくれる秋。そんな秋の彩を愛する人たちの耳を和ませる都市型ジャズ・フェスティヴァル、〈かわさきジャズ2020〉が11月7日(土)~15日(日)の音楽公演を中心にして川崎市内各地で開催される。

 川崎の特徴である多様性とコラボレーションを活かした音楽フェスティヴァルとして2015年からスタート。数多くの音楽ファンから愛される かわさきジャズの合言葉は 〈ジャズは橋を架ける〉。その柱となるのがMUSIC BRIDGE(音楽公演)、PEOPLE BRIDGE(地域連携)、FUTURE BRIDGE(人材育成)の3つのミッションだ。ストレートアヘッド・ジャズを中心にして、フュージョン、カントリー、ソウルなど幅広いラインナップの一流アーティストを結集させた多彩な音楽公演プログラム。地元プレイヤーらによるフリーライヴや、地元企業・近隣自治体とのコラボレーションが各所で開催され、気軽に音楽を通じて交流することのできる地域連携プログラム。豪華講師陣が音楽の楽しみ方をレクチャーする公開講座やジャズ・アカデミーなどが盛り込まれた人材育成プログラム。川崎駅や新百合ヶ丘駅に近接する大ホールから、市内ライブハウス、区役所、ネット配信までさまざまな場所やメディアを通じて川崎という都市全体が音楽に包まれる〈かわさきジャズ2020〉。その中心となる音楽公演プログラムを見ながら、その聴きどころをチェックしてみよう。

 11月7日(土)~15日(日)の音楽公演プログラムのオープニングを飾るのは、日本のサックス奏者のトップ本田雅人のプレミアムなライブ〈本田BAND Special Live〉@昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ(11月7日)だ。梶原順(ギター)、則竹裕之(ドラムス)、須藤満(ベース)、白井アキト(キーボード)という、本田がこの日のために編成したスペシャル・バンド、そしてそこにエリック・ミヤシロ(トランペット)、中川英二郎(トロンボーン)、昭和音楽大学の学生選抜も加わって編成されるビッグバンドB.B.Station、さらに和泉宏隆(ピアノ)、マリーン(ヴォーカル)も加わる豪華コンサートがフェスティヴァルの開幕を高らかに宣言する。

 本田のスペシャルなライブが華やかなスタートを切った後の11月9日(月)~12日(木)の4日間はラゾーナ川崎プラザソルで色とりどりのステージが繰り広げられる。9日(月)は〈ケイコ・リー in かわさきジャズ~デビュー25周年記念〉。ディープ・ヴォイスで魅了するディーヴァ、ケイコ・リーが かわさきジャズに初登場。10月21日(水)に発表されるデビュー25周年記念アルバムからホットなナンバーを聴かせてくれる。その後も、日本のトップ・ドラマー則竹裕之が勝田一樹(アルト・サックス)、増崎孝司(ギター)らと贈る〈則竹裕之フュージョン・スペシャル〉(11月10日)、細川千尋(ピアノ)、山下伶(クロマチック・ハーモニカ)、はたけやま裕(パーカッション)ら女性3人のアンサンブル〈Colorful JAZZ vol.2〉(11月11日)、中川英二郎(tb)、宮本貴奈(ピアノ)、青木研(banjo)がディキシーランド、スウィング、ブルースなどのジャズ・ルーツを巡る〈TRAD JAZZ COMPANY “TRIO”〉(11月12日)という、ヴァラエティ豊かなプログラムが目白押し。13日(金)川崎市アートセンター アルテリオ小劇場で、田辺充邦(ギター)らがギターレジェンド、ウェス・モンゴメリーにトリビュートする連携公演〈しんゆりジャズスクエア vol.44 Tribute to WES MONTGOMERY Legend of Jazz Guitarist〉も魅力たっぷりだ。

 そして最終日15日(日)は、かわさきジャズが贈るピアノの祭典〈ジャズピアノBattleジャム〉がミューザ川崎シンフォニーホールで開催される。山下洋輔を筆頭に、スガダイロー、桑原あい、奥田弦ら4人のピアニストが2台のピアノで繰り広げる、PAなしの生音真剣勝負。平野公崇(サックス)&ルイス・バジェ(トランペット)もゲストプレイヤーとして参加。豪華なフィナーレが演出される。この他にも、市内各地でさまざまなイヴェントが開催されているほか、新たなプログラムが随時追加発表されていくとのことなので、公式HP(https://www.kawasakijazz.jp/)のチェックがオススメ。なお今年は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、指定席公演では、座席の前後左右を空けての販売。また各イヴェント会場では消毒、換気などの対策が徹底される。

 


かわさきジャズ2020
2020年9月18日(金)~11月15日(日)

本田 BAND Special Live
日時:11月7日(土)
会場:昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ
出演:本田雅人(サックス)/和泉宏隆(キーボード)ほか

ケイコ・リー in かわさきジャズ〜デビュー25周年記念
日時:11月9日(月)
会場:ラゾーナ川崎プラザソル
出演:ケイコ・リー(ヴォーカル)/野力奏一(キーボード)/岡沢章(ベース)/渡嘉敷祐一(ドラムス)
ゲスト:中牟礼貞則(ギター)

則竹裕之フュージョン・スペシャル
日時:11月10日(火)
会場:ラゾーナ川崎プラザソル
出演:則竹裕之(ドラムス)/増崎孝司(ギター)/勝田一樹(アルト・サックス)/安部潤(キーボード)/田中晋吾(ベース)

Colorful JAZZ vol.2
日時:11月11日(水)
会場:ラゾーナ川崎プラザソル
出演:細川千尋(ピアノ)/山下伶(クロマチック・ハーモニカ)/はたけやま裕(パーカッション)

TRAD JAZZ COMPANY “Trio”
日時:11月12日(木)
会場:ラゾーナ川崎プラザソル
出演:中川英二郎(tb)/宮本貴奈(p)/青木研(バンジョー)

ジャズピアノ Battle ジャム
日時:11月15日(日)
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
出演:山下洋輔/スガダイロー/桑原あい/奥田弦(以上、ピアノ)
ゲスト:平野公崇(アルト・サックス)ほか

【連携公演】
しんゆりジャズスクエア vol.44
「Tribute to WES MONTGOMERY Legend of Jazz Guitarist 」

日時:11月13日(金)
会場:川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
出演:田辺充邦(ギター)/西川直人(オルガン)/井川晃(ドラムス)/岡淳(テナー・サックス)

主催・お問合せ:川崎市アートセンター 電話:044-955-0107
※かわさきジャズチケットオンラインではチケットの取り扱いなし
チケット:発売中
ほか、クラブチッタ公演も予定
*新型コロナウイルス感染拡大防止のため、指定席公演は座席の前後左右を空けて販売します。
主催:かわさきジャズ実行委員会、川崎市
お問い合わせ:かわさきジャズ実行委員会事務局
info@kawasakijazz.jp Tel. 044-223-8623(平日10時~17時)
©Kawasaki Jazz All Rights Reserved
※詳しくは公式サイトへ
https://www.kawasakijazz.jp/