アロー・ブラック(Aloe Blacc)『All Love Everything』家族愛をテーマに素朴ながら情熱的なソウル・ヴォイスを響かせる

2020.10.26

クリスマス盤を挿んで約7年ぶりに発表したオリジナル新作。“Family”を筆頭に今作では家族愛や隣人愛をテーマとしているが、音楽的には米国音楽ルーツ探訪ドキュメンタリーのホストも務めた彼の全方位性が現代ポップ・マエストロのジョナス・ジェバーグによって引き出され、ビル・ウィザーズの系譜に連なる朴訥としつつも情熱的なソウル・ヴォイスを力強く響かせる。ピアノ・バラードの“I Do”やゴスペル的昂揚を誘う雄大なバラード“My Way”、アコースティックな“Harvard”などでの生々しい声には心が洗われる思いだ。ジャグラーズのダンスホール感覚もうっすら滲む“Nothing Left But You”ではEDM勢とも絡んできた彼らしいビート遊泳力も改めて証明。音、声、歌詞すべてに生命力を感じる一枚だ。

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