通算10作目のテーマはズバリ〈LOVE〉。だからなのか、いつもより心の柔らかい部分を突いてくる曲が多い気がするし、なぜか二人がひと回り大きく見えてしまう。そもそも愛の形とは多種多様だと示すかのように、爽快な疾走感を湛えた“レンタカー”や牧歌的で夢幻的な“庭の木のみる夢”など曲調がヴァラエティーに富んでいるのも特徴的。歌にさりげなく寄り添うフィドルやバンジョーの慈しみに溢れた音色にも心が和む。