連載

【fhánaのわんだふるレコメン紀行】第52回 2020年だからこその表現――佐藤純一がTOWA TEI、BBHF、伊藤美来などを紹介

fhánaのメンバーがその時々の気分でオススメ作品を紹介する連載!

 この原稿を書いているのは2020年12月頭。激動の2020年が終わりを迎えようとしています。え!? 早くない!?

 緊急事態宣言などもあり自宅からほぼ出ない期間もあったし、出演予定だったイヴェントやライヴも軒並みなくなってしまったこともある。でも、“Pathos”という曲は、こんな状況にならなかったら作ることはなかったし、オンライン・ライヴの可能性を追求してみようとも思わなかった。〈ピンチはチャンス〉と軽々しくは言えないけれど、環境が変わることで心のあり方も変わるし、生まれてくる表現や考え方も変わる。仕事もプライヴェートも含め、この先の生き方について考えさせられた年でした。

 この原稿が世に出る頃にはもう終了していますが、12月20日にはfhánaの2回目となるオンライン・ライヴ〈Sound of Scene Ethos〉があります。この日に演奏するために、2020年を総括するような新曲を作りました。近くリリースもすると思うのでぜひ聴いてほしいです。外出自粛機関中にメンバー4人だけで自宅録音で制作した“Pathos”と、7月のオンライン・ライヴで披露したポエトリー・リーディングの“Logos”、そして今回の“Ethos”にも、現在の空気を刻み込んだつもりです。

TOWA TEI 『BIRTHDAY』 コロムビア(2021)

 ……はっ、最近のお気に入りの曲を紹介します。まずは、TOWA TEI WITH HARUOMI HOSONO & HANA“BIRTHDAY”。まだリリースされていないのですが、ティーザーを観ただけで期待感が膨らみます。HANAさんの声、好きです。

 続いては、BBHFの“とけない魔法”。Galileo Galileiも好きでしたが、BBHFになってより同時代性を感じるサウンドになったと思います。

伊藤美来 『Rhythmic Flavor』 コロムビア(2020)

 最後は僕が伊藤美来さんに提供した“Good Song”。何となく「魔女の宅急便」のエンディングのキキの台詞をイメージして作ったのですが、ご機嫌なブラス・サウンドに仕上がってお気に入りの楽曲です。みっく本人が作詞した歌詞もとても良いのでぜひ。

 


佐藤純一
佐藤純一(FLEET)とs10rwのyu­x­uki waga、kevin mits­unaga(Leg­gy­salad)という3人のサウンド・プロデューサーと、ヴォーカリストのtowanaから成るユニット、fhánaのリーダー。劇場版アニメ「SHIROBAKO」のテーマ・ソングを収めたシングル“星をあつめて”(ランティス)が好評リリース中! そして、本文に登場する“Pathos”も配信でリリースされたばかり。ほかにも、年末に開催のフェス〈COUNTDOWN JAPAN 20/21〉は12月31日の〈ASTRO ARENA〉に出演、アプリ・ゲーム〈SHOW BY ROCK!! Fes A Live〉のタイアップ・バンドに決定したりと、さまざまな方向での動きが。さらなるスケジュールについては〈http://fhana.jp/〉でご確認ください。

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