世間を賑わせた華々しいスタートから早くも1年――メジャー・デビューを経験し
実力をしっかりつけてきた5人が、色鮮やかな『まめジャー!』で鞘の外へと弾け出す!
TV番組「水曜日のダウンタウン」内のオーディション企画〈MONSTER IDOL〉から2019年末に誕生した豆柴の大群。2020年は賛否両論を招いた元日のイメチェンから始まり、何かとトピックの豊富な一年ではありましたが、その過程では初アルバム『スタート』を発表し、10月には『AAA』でメジャー・デビュー、東京ドームでの大運動会や待望の初ワンマン〈豆柴の大群のりりスタート〉開催を経て、11月からは初のツアー〈実力をしっかりとつけるツアー〉を開始、写真集「発芽」の発売……と、アイドルの本道で着実に歩を進めてきたことも忘れてはいけません。そんな5人が新年の幕開けにメジャー・ファースト・アルバム『まめジャー!』を届けてくれました!
どんだけ叩かれても
――2020年は元日から暮れまでいろいろありましたが、個々にとって特に印象深かった出来事は何でしょうか。
ミユキエンジェル「初めてのワンマンがいちばん印象的だったなって思います。コロナでライヴできなくなっちゃって延期とか中止になったワンマンが10月にやっとできて、しかも有観客でできたのがとても嬉しかったです」
アイカ・ザ・スパイ「私は東京ドームでの大運動会が楽しかったです。みんなで絵馬に〈東京ドームに立ちたい〉って書いて、ライヴじゃないけどみんなで立てたから、それはそれで嬉しかったなって思います」
――アイカさんが優勝して。
アイカ「はい。賞金の100万円もゲットして。そのお金で引っ越しできたので(笑)」
カエデフェニックス「私はその運動会で最下位になってしまって、罰ゲームでバンジージャンプをYouTubeの企画でやったのが思い出です。めちゃくちゃ高所恐怖症なんですけど、がんばって落ちまして」
――飛ばずに落ちる(笑)。凄かったです。
カエデ「アイドルってこんな大変な仕事なんだって思ったけど、反響があって嬉しかったです(笑)。自分の殻を破れたかなって」
――YouTubeも豆柴の一つの軸になりましたね。ハナエさんは?
ハナエモンスター「やっぱりツアーですね。研究生グループのWAggにいた頃は当たり前に各地でライヴしてたのが当たり前じゃなくなって。で、ツアーを回れて少しずつ当たり前が戻ってきたのかなっていうのが嬉しかったし、東京に来れない方も多いので、私たちから行くことができたのがとても嬉しかったです」
――年末には成人もされて。
ハナエ「はい。二十歳になりました。全員お酒が飲めるグループになりました(笑)」
――はい。で、ナオさんはお酒の話で?
ナオ・オブ・ナオ「ではないです。やっぱりメジャー・デビューが大きかったですね。まさか結成1年足らずで実現するなんて思ってなかったし、しかも発表の仕方も、『水曜日のダウンタウン』でクロちゃんがドミノする企画で発表してくださって。メジャー・デビューさせていただけるだけでも凄く大きい出来事だし、それをみんなの観てるTVで発表していただいたのが嬉しいな、ありがたいことだなって思いました」
――TVで話題になる反面、ちょうど1年前に初取材した際は心ない声に皆さんが悩んでて心配だったんですが、そのあたりはいかがでしょうか。
ナオ「まあ、1年前よりは強くなりました(笑)。そりゃ、心ない言葉を見ちゃって落ち込むことは誰にでもあると思うんですけど……」
カエデ「でも、結成されてまだ1年も経ってない状態であれだけ批判も出てくるなんて、それだけ注目されてるっていうことなので。凄い恵まれてる環境だと思うし、どんな意見であれ知ってもらえてる事実には変わりないので、好きになってもらえる努力をしていくしかないなって思います」
――ポジティヴすぎる(笑)。
カエデ「そこはポジティヴに(笑)」
ミユキ「石だよ、石。あ、鋼か」
カエデ「何かと思った。鋼です(笑)」
ハナエ「鋼のメンタル」
――そういう炎上とかは別としても、単純に自粛期間の心持ちも大変だったと思うんですが、モチヴェーションをどのように保ってこられていたんでしょう。
ハナエ「5月にアルバムを出す予定だったし、コロナ期間もワンマンに向けて練習という形でずっと活動は続けていたので。それがたぶんモチヴェーションを保てた要因なのかなって思いますね」
ナオ「その時点ではできるかわからないけど、5月のワンマンに向けて必死で練習していて、7月に延期になった時も〈7月にやるんだぞ〉っていう気持ちでした」
――そうか、中止になる前に延期したんですよね。
ナオ「そうです。だからそれが中止になった時がいちばんキツかったかもしれない。でも〈ライヴ楽しみにしてるよ〉ってTwitterでリプをくれたり、そういう豆粒(豆柴ファンの総称)のみんなの声がいちばんモチヴェーションに繋がったんじゃないかなと」
ハナエ「その頃はもう脳がライヴにしか向いてなくて。振りを作って、練習して、歌詞を覚えて、振り作って、練習して……。しかも『スタート』の曲は5人全員で振付けを分担したので、みんなそのことしか考えられてなかったのが良かったのかな、逆に」
――集中できるものがあって。
ハナエ「はい」
――そういう期間によってグループ感みたいなものが定まってきて。いま改めて自分たちで考える豆柴の大群の最大の魅力ってどういうところだと思いますか。
アイカ「どんだけ叩かれても、負けずに全力で突き進んでいくところです。うちはメンタル強いほうなんですけど、最初の頃はホントに叩かれてメンタルやられたりした時もあって。でもいまは叩かれても〈ふざけんなよ〉って思いながら(笑)、それを改善してどんどん良くなっていくし、そこが豆柴の良いところかなって思います」
ミユキ「あと、やっぱりメンバーが個性的で、それぞれ性格が違うじゃないですか。そこが魅力的だと思うし、いろんな曲を歌わせてもらってて、カワイイのもカッコイイのも、クロちゃんの変な歌詞もあるし。曲調自体もそれぞれ違うので、そういうところも豆柴の魅力だと思います」