私たちの日常の風景をすっかり変えてしまった、コロナ禍。それはまた、私たちの音楽の聴き方にも少なからず影響を及ぼしたと思います。以前好きだった音楽を受け付けなくなったり、あるいはそれまでスルーしていたような音楽に突如として心を奪われたり……。

そこでMikikiでは、ミュージシャンやレーベル関係者、レコード・ショップ関係者、ライブハウス関係者など音楽に関わって仕事をする人々に〈コロナ禍以降、愛聴している1曲〉を訊ねる新連載をスタート。その回答は一人ひとりのいまの心情を映し出すと同時に、災いに見舞われた人々に対して音楽がどのような意味を持つのか、そのヒントにもなるのではないでしょうか。 *Mikiki編集部

【アーティストと音楽関係者が選ぶ〈コロナ時代の1曲〉】記事一覧はこちら


 

in the blue shirt

91年生まれ、大阪在住、有村崚(ありむら・りょう)によるソロ・プロジェクト。自身の作品の他、TVドラマの劇伴、CMやWEB広告の音楽も手がける。2020年7月に最新作『in my own way e.p.』をリリース。2021年2月、同作収録曲“Breakthrough (for me)”のMVを公開。

 

コロナ禍以降、特に愛聴している1曲は何ですか?

rei harakami “red curb”(2001年作『red curb』収録)

”unexpected situation”という曲から始まるアルバムに収録された一曲。とくに世の情勢に関わらずよく聴いているのですが、まさに予想外の連続であったここ一年くらい、さらに聴く頻度が上がったように思います。いまさら私が内容について語るのも気後れするほどの大名曲ですが、楽曲から想起される穏やかで優しく、かつ前向きな感情はいつでも勇気をもらえます。

 


RELEASE INFORMATION

in the blue shirt 『in my own way e.p.』 The wonder laundry(2020)

TRACKLIST
1. Back Then
2. Breakthrough (for me)
3. in my own way
4. Afternoon Reverie
5. Footloose
6. Longing

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 TRACKLIST
1. Swim
2. Prefab(7インチ・シングルにのみ収録)