私たちの日常の風景をすっかり変えてしまった、コロナ禍。それはまた、私たちの音楽の聴き方にも少なからず影響を及ぼしたと思います。以前好きだった音楽を受け付けなくなったり、あるいはそれまでスルーしていたような音楽に突如として心を奪われたり……。

そこでMikikiでは、ミュージシャンやレーベル関係者、レコード・ショップ関係者、ライブハウス関係者など音楽に関わって仕事をする人々に〈コロナ禍以降、愛聴している1曲〉を訊ねる新連載をスタート。その回答は一人ひとりのいまの心情を映し出すと同時に、災いに見舞われた人々に対して音楽がどのような意味を持つのか、そのヒントにもなるのではないでしょうか。 *Mikiki編集部

★連載〈アーティストと音楽関係者が選ぶ「コロナ時代の1曲」〉の記事一覧はこちら


 

LUCY DACUS

米ヴァージニア州ノーフォーク出身のシンガー・ソングライター。リッチモンド郊外で育ち、ヴァージニア・コモンウェルス大学で映画を学ぶも、音楽活動の道へ。2015年にニューヨークで活動を開始。翌年に『No Burden』でアルバム・デビュー。2018年にセカンド・アルバム『Historian』は前作同様にPitchforkなどのメディアから高評価を獲得。また同年にはジュリアン・ベイカー、フィービー・ブリジャーズとボーイジーニアスを結成。2021年6月にサード・アルバム『Home Video』をリリース。

 

コロナ禍以降、特に愛聴している1曲は何ですか?

ロベルト・シューマン作曲 “トロイメライ”(ピアノ曲集『子供の情景』第7曲)

ウラディミール・ホロヴィッツが86年にモスクワ音楽院大ホールで行ったコンサートでの演奏
 

ロベルト・シューマンの“トロイメライ”。クラシック音楽の作品で、短くて美しいピアノ・ソング。聴いていてすごく落ち着くし、メロディーが大好きなの。スローダウンして呼吸ができるような感覚にさせてくれるから。クラシックは普段そこまで聴かないけど、この曲は特別。

 


RELEASE INFORMATION

LUCY DACUS 『Home Video』 Matador(2021)

リリース日:2021年6月25日
配信リンク:https://lucydacus.ffm.to/homevideo.owe

■国内盤CD
品番:OLE1736CDJP
価格:2,420円(税込)
ボーナス・トラック収録
解説・歌詞対訳封入

■輸入盤CD
品番:OLE1736CD
価格:2,490円(税込)

■輸入盤LP
品番:OLE1736LP
価格:3,190円(税込)

■輸入盤LP(クリア・ヴァイナル仕様)
品番:OLE1736LPE
価格:3,190円(税込)

TRACKLIST
1. Hot & Heavy
2. Christine
3. First Time
4. VBS
5. Cartwheel
6. Thumbs
7. Going Going Gone
8. Partner In Crime
9. Brando
10. Please Stay
11. Triple Dog Dare
12. No Scholar (2014) ※国内盤CDボーナス・トラック