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今月の素敵音楽 from2Dao and more!

諏訪ななか 『コバルトの鼓動』 コロムビア(2021)

「バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!」のオープニング曲を収めた初シングル……この表題曲がめちゃめちゃいい。作詞/作・編曲を担ったOSTER projectのルーツのひとつである渋谷系のエッセンスが全開のドライヴィン&ロッキンな万華鏡ポップで、主役のキュートな歌声とのマッチングにCymbalsあたりを想起したり。ひたむきな歌唱を聴かせるカップリング曲にもキュンとします。 *土田

 

伊藤美来 『No.6』 コロムビア(2021)

Charaらを作家に迎えた意欲作『Rhythmic Flavor』に続くシングルは、歌謡ブラス・ファンクな名曲“Shoking Blue”(2017年)以来となる園田健太郎が作詞/作曲を担当。Lowland Jazzの演奏によるスパイ映画風のビッグバンド・ジャズがグルーヴィーに弾ける良曲に。竹内アンナ提供の今風ディスコ・ポップ“気づかない?気づきたくない?”ではラップにも挑戦。大人カワイイ! *北野

 

悠木碧 『ぐだふわエブリデー』 コロムビア(2021)

怒涛の台詞に冒頭から面喰らう「スライム倒して300年、レベルMAXになってました」のオープニング曲は、ブラスを交えて賑々しく場面転換するバンド・サウンド上で遊び心満載の言葉と脱力ヴォーカルが踊るハッピー・チューン。カップリングは〈異世界転生〉をネタに当人が書いた歌詞を超絶早口で畳み掛ける楽曲で、圧倒されているうちにストンと終幕。芸達者ぶりにニヤリとするシングルだ。 *土田

 

石原夏織 『Plastic Smile』 ポニーキャニオン(2021)

新シングルの表題は、「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」のエンディング曲。ストリングスが並走する晴れやかなバンド・アンサンブルのなかを涼やかな歌声が吹き抜けるフレッシュなナンバーで、作曲を三好啓太が、編曲を佐藤純一(fhána)が担当。磯谷佳江によるヒロインの心情を映した歌詞もいい。グルーヴィーな“キミに空とクローバー”も風通しの良い耳触りで、やはりこの季節にぴったり! *土田

 

近藤玲奈 『桜舞い散る夜に』 コロムビア(2021)

「アイドルマスター シャイニーカラーズ」などに出演する声優のデビュー作は、包容力たっぷりの優しい声で〈離れていても 心は今 そばにいるよ〉と願う桜ソング。「バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!」のエンディング曲として作品に寄り添いつつ、世情も反映した技アリ曲だ。格調高き壮大なサウンドに乗せて朗々とした歌声を響かせる“Listen~真夜中の虹”も聴きもの。 *北野

 

内田雄馬 『Comin' Back』 キング(2021)

「灼熱カバディ」のエンディング曲を表題に据えたシングルは、ダンサブルなビートと変幻自在のヴォーカリゼーションで聴き手に大きな昂揚感をもたらすお得意のEDMロックで幕開け。sajiの面々が手掛けたパワフルなギター・ロックを真っ直ぐな歌が貫く“スタートライン”、ファルセットを交えた柔和なバラード“初恋”も含め、いずれも当人の伸びやかな歌唱を堪能できる3曲に。 *土田