コロナ禍のロックダウンがもたらした12年ぶりのソロ名義作。いくつかのユニットを並行営業しているだけあって思考やフィジカルの柔軟性の高さと可動域の広さはかなりのもので、ワンダーグラウンドをバックにしたハードでブルージーなロックやメロディーが冴えるパワー・バラードなど生気に満ちた現状をストレートに伝えてくれる楽曲が揃っている。スティーヴィー・ワンダーへの想いをしたためた“A Stevie Song”が麗しい。