
Kroiの快進撃が止まらない。前回インタビューした際にそう書いてから、その速度はさらに速まっているように感じる。サードEP『STRUCTURE DECK』のリリースと、そのリリース・ツアー〈DUEL〉の大成功。その途中には、ポニーキャニオン内IRORI Recordsからのメジャー・デビューが発表され、2021年6月にはメジャー・ファースト・アルバム『LENS』のリリースも決定。リリース・ツアー〈凹凸(おうとつ)〉の開催も決まり、バンド最大規模の全国8都市を回る。そして本日4月30日(金)にはアルバムに先駆けて、配信シングル“shift command”が発表された。
しかしそんな途轍もない勢いの最中にいるメンバーたちは、焦るでもなく臆するでもなく、変わっていなかった。さて、これからメジャーというフィールドに立つ5人はどんなアーティストになる展望を持っているのか。改めて5人に話を訊く。
祝! メジャー・デビュー
――インタビューをさせていただくのも3回目になりましたので、改めてこれまでのことも順を追って訊かせてください。昨年2020年から今年にかけて“HORN”“Page”“risk”という配信シングル3連続リリースがあり、サードEP『STRUCTURE DECK』が2021年1月にリリースされました。個人的にはあのEPはかなり素晴らしい出来に感じたのですが、周囲からの評判や手応えはどうでした?
千葉大樹「評判に関しては……良いのかな?」
内田怜央「悪いこと言う人はあんまりいないからね(笑)。悪いことはないです」
関将典「これまでのリリースに比べたら、音だけじゃなくデザインなども含めてかなり凝って作ることができたので、かなり注目していただけたというのはありますね。そういう意味では手応えはありました」
内田「コロナ禍っていうこともあるし、もともと友達が少ないっていうのもあって、自分の身近なところからの評価はあまり聞こえないんですよ。たまたま誰かに会った時にそういう話をするっていうことがないので」
関「エゴサで知るくらいだね」
――音源を送りつけて〈感想教えて!〉みたいなことは?
千葉「ないな~(笑)」
内田「できないですよ(笑)!」
関「でもさ、怜央が祥太(高木祥太/BREIMEN)と対談してて、あそこで祥太がめっちゃいいことをたくさん言ってくれてて、あれは嬉しかったね」
――あの記事も好評で。でも怜央さん、ちょっと緊張というか、恐縮してましたね。
内田「いや本当そう、大恐縮ですよ」
一同「(笑)」
内田「マジでありがたいですよ。『STRUCTURE DECK』をめちゃくちゃ聴き込んでくれて、いいところをいくつも挙げてくれて、嬉しいなって」
――これまでのインタビューと雰囲気が違ったので(笑)。
内田「やっぱり一人で出陣してる時は、何事にも気を使って接してるので。お仕事ですから」
一同「(笑)」
千葉「それ見てえ~!」
益田英知「ニコニコしてるんだろうね」
内田「一人でラジオに出る時とかはちゃんとしてるから!」
――で、その『STRUCTURE DECK』のリリース・ツアー〈DUEL〉の東京公演で、ポニーキャニオン内のIRORI Recordsからメジャー・デビューすることが発表されました。この時の反応はどうでした?
関「これはすごい反響がありましたね」
千葉「メジャー・デビューっていう言葉のインパクトがすごいんだなって改めて思いました。音楽をやっていない人からの反応も多かったし」
関「リスナーの人も、具体的にどう変わるかっていうのはそこまで分からないと思うんですけど、〈メジャーに行くんだ〉っていうのはすごいことなんだって思っていただけるようで」
――結成当初からメジャーという場に行くのは目標だったんですか?
関「そうですね。いずれは絶対行きたいと思っていましたし、いろんな会社さんからお声がけをいただいた中で、IRORI Recordsのみなさんとやって行きたいという気持ちが募り、ご一緒いただくことになりました。」

メジャーという場に立つこと
――そして3月27日に行われた〈DUEL〉の追加公演でアンコールに新曲“shift command”が披露されまして、この曲を含むメジャー・ファースト・アルバム『LENS』が6月にリリースされることと、同時に“shift command”が4月30日にメジャー初配信シングルとしてリリースされることも発表になりました。ということは、本日4月30日がメジャー・デビュー日ですね。
千葉「そっかそっかそっか」
関「そうなりますね」
――なのでメジャー・デビューまでリリースのテンポがよくて、ステップを駆け上がってる感じでいいなと思って。
関「以前と比べてライブがあまり無いので、その分制作やレコーディングに時間がかけられたっていうのもあって、コンスタントにリリースができてるっていうのが大きいですね。今後コロナが落ち着いてフェスやイベントに呼んでいただけるようになったら、また動き方も変わるかもしれないですけど」
――それまでの蓄えができていた。
関「それはあると思います」
内田「意外と時間があるんですよ」
千葉「ライブがないと、1か月の予定が半分ないみたいなね」
内田「そうそう。コロナの影響はデカくて、休みの日でも外に出ないで曲を書くので。でもそこでリリースのスピード感が上がっていっても、全然苦じゃないんですよ」
――インディーとメジャーで活動に違いは出そうですか?
関「むしろ俺らサイドは変わらないんですよね。やり方を変えない方がいいというか、スタイルを貫いた上で、レコード会社にどうサポートしていただけるかっていうことなので。だから1年前も今も、やりたいことをやらせていただいているだけで、俺ら自身は変わってないです」
千葉「でも、やっぱりやれることは増えましたね。1年前はそれぞれの家でデモを録って、貸しスタジオで合わせてたのに、今は大きなスタジオやいい機材も使わせてもらえるし。やりたいことは、より具体的に表現しやすくなったと思います」
関「そうだね。そういう選択肢は増えました」
――でも、Twitterを見ていると相変わらずポケモンカードで遊んでたり、メンバーがイジられてたり、上げちゃいけない練習動画を勝手にYouTubeに上げちゃったりとかしてて(笑)、みなさんは変わってないですよね。
一同「(大爆笑)」
関「それは違うんですよ!!」
――ステージやスケールは大きくなるし、変な話、使えるお金とかも大きくなるとは思うんですけど、メンバーのみなさんは変わってなさそうだなという気がしたので。
関「活動方針はメンバーとマネージャーとで全て考えて、その通りに行動させてもらえているので、メジャーに行くとなっても今まで通りの動きができていますね」
益田「もちろん俺らでアイデア出しとかもするんですけど、他に動いてくれる人が増えた分、やりたい活動に集中できるようになったよね」
関「そうだね。新しいコネクションができて、そこで新しいアイデアとか刺激ももらえてると思います」
――なるほど。僕は勝手に〈ただ楽器を演奏したいだけのに、メジャーに行ったらやりたくないこともやらされて、自由が減った!〉みたいになったりしないのかな、なんて悪い想像もしていて。
内田「もしかしたら、コロナじゃなかったらそういうニュアンスのこともあったのかもしれないですけど、割と時間があるので〈ちゃんと練習しよう!〉っていう感じですね。時間があるからこそ、逆に怠惰にならないように」
関「それにコロナだからこそSNSで何かしらアクションをし続けないといけないっていうのもありますね。おちゃらけたりしているのも大事なコンテンツなんですよ(笑)」
益田「無理やりやな!」
一同「(笑)」
関「だから間違ってYouTubeに動画を上げちゃって(笑)」
千葉「見せるね~、それは相当なエンターテイナーだ」
関「全部計算だから(笑)!」
千葉「ここ最近で一番盛り上がった事件だったけどね」

Kroiってやっぱりホーム・パーティーなんだよね
――そして、本日4月30日にリリースされる新曲“shift command”についてです。個人的にはアメリカの映画に出てくるホーム・パーティーみたいな雰囲気とか、祝祭のファンファーレみたいな雰囲気を感じました。あとは〈J-WAVE〉って感じ?
一同「(大爆笑)」
関「それめちゃめちゃ面白いっす!」

Kroi 『shift command』 IRORI/ポニーキャニオン(2021)
――(笑)。子供の頃、家でかかってたJ-WAVEって、こういう近未来っぽいオシャレな曲がかかってたよなって思ったんですよ。その辺は意識しましたか?って訊くのもおかしな話ですけど(笑)。
千葉「でもパーティー感はめっちゃ意識しましたよ。フックのメロディーとか雰囲気が楽しい感じがあるし、だからみんなで大騒ぎしてる声を入れたしね」
関「スタッフの人たちにも全員ブースに入ってもらって、マイクに向かって全員で〈イエーーーーイ!!〉ってね。あれはマジですごいパーティー感だった」
――だから、デビューするのにふさわしい曲だなって思ったんですよ。
千葉「それで選んだっていうのもちょっとあるよね。一発目に出す曲なので、華やかさがあった方がいいなというのは考えました」
――それはデモの段階からこういう華やかさがあったんですか?
千葉「もうちょいクールだったね」
内田「そうですね。華やかっていうキャラクター性はもともとあんまり無くて、みんなで作り上げていくうちに華やいだアレンジになっていきました」
千葉「オルガンが入ってなかったし、もうちょいロー・テンションぎみで」
――なぜ華やかになったんですか?
千葉「やっぱりオルガンが入ったからじゃないですかね(笑)」
内田「もともとのバッキングはシンセだったんだよね。だけど、いま〈近未来〉って言っていただいた通り、シンセのサウンドがマッチしすぎちゃうみたいなところがあって、逆に生のアナログの実機で録ろうっていうことになってオルガンにしたんです。だからそこで入れたハモンド・オルガンの華やかさが出たんじゃないかなって思いますね」
千葉「特別、華やかにしようっていう話し合いはしてないけど」
内田「使いたい音を使っていったら華やいだね」
千葉「いま言ってもらった〈ホーム・パーティー感〉っていうのも大事で、シンセを使うともっと壮大になっちゃうんですよ。ホーム・パーティーくらいの規模になるといいなと思ってたので、そこまで大きく盛り上げすぎないように、クールさを残したいと思ってました」
内田「Kroiってやっぱりホーム・パーティーなんだよね。(拳を挙げて)〈ウオーッ!〉〈ワーッ!〉っていうパーティーじゃない」
関「みんな内向きだからじゃない?」
内田「仲良いヤツらで集まって、小さい部屋でワイワイやるっていう感じなんだと思います」
――あと曲のキモになっているのがシンセベースかなと思います。あの音に懐かしさと新しさがあって。
関「あれはシンベなんですけど、怜央が(エレキ)ベースで弾けって言うんですよ(笑)」
内田「ベースを弾いてシンセベースの音を出してくださいっていうね」
関「で、急いでシンセのエフェクトを買ってすごく試行錯誤して弾いて、最終的にバーチー(千葉)に整えてもらってあの音になったんです」
千葉「大変だった……」
――こういうシンベ、どこかで聴いたことあると思っていろんなアーティストの音源をたくさん探したんですけど、やっぱりあの音は見つからなくって。
千葉「やっぱりあれは理屈としてはシンセの音ではないんですよね。弦楽器の音の鳴り方をしていて、どこかに違和感はあるんだと思います」
内田「そういう近未来感の中にもオルガンとか、ベースで弾くシンセベースとか、そういう人の力みたいなのを感じさせるものにしたかったので、それが伝わっていれば嬉しいです」
関「シンセでも成立するんでしょうけど、俺自身もどうせなら弾きたいという気持ちもあったので、怜央にそういわれた時は〈やるしかねえな〉って思いましたね。発音がすごくシビアで、細かい譜割りだと音が繋がっちゃったりするので、そのためにベースの弦高を高くしたりシューレースで他の弦が振動しないようにしたりと試行錯誤しました。でも、結果的にリスナーの人にはシンベだって聴かれてもいいんです。実はエレキ・ベースで弾いてるけどねってニヤニヤしながら思ってるので」
内田「セクションによっては生のベースも出て来るので、いつもと違う低音は演出できたと思います」

〈五月病・生ワクチン〉
――せっかくなので他のパートについても訊かせていただきましょうか。ドラムスはどこにこだわりましたか?
益田「ドラムスはプリプロの中盤まで打ち込みだったんですよ。でも自分は生のドラムでどうしてもやりたくて、〈生でやりたいです〉ってみんなに相談して。でも俺だけの意見だと通らない可能性があるから、裏から怜央に(小声で)〈俺、生ドラムやりたいんだよ〉って言い続けて(笑)」
内田「タクシーの中で言われたな~(笑)」
益田「〈じゃあ俺が援護してあげるよ〉って言ってくれて、それで生ドラムになりました」
――フレーズとかは変わってないんですか?
千葉「久々にデモを聴いたら結構変わってたよね」
益田「うん、そうだね」
関「ドラムスにしてもシンベにしても、打ち込みにしたら〈いかにも〉な曲になっちゃうなってね」
益田「ドラムスの音が生で温かいのにシンセベースみたいな音が入ってるとか、結構意味分かんないよね」
千葉「いやー難しいバランスだよ、これは」
――結構斬新ですよね。ギターはどうですか?
長谷部悠生「この曲はデモの時ちょっと構成が違ったんですよ」
内田「え、そうだっけ?(と言ってデモを流す)ああ、たしかにちょっと違うし、BPMを上げたね。何回かBPM戦争をしてさ、Zoomの会議でBPMを上げたり下げたり何度も試して」
長谷部「そうやってテンポ感や構成が変わっていく中で、フィルター系のエフェクトのかかり具合は何度もすごく考えましたね」
千葉「お、フィルター長谷部!」
長谷部「サビとイントロで弾き方も変えて差別化もして、ギター・ソロはトーンを絞って歪ませて弾いて」
――めちゃくちゃカッコいいソロですよね。そしてこの曲はラップがヤバい。
内田「本当ですか? 嬉しいです(笑)」
――個人的にはリリックを読み解くのが好きなんですけど、今回は〈なんじゃこりゃ!?〉って思いました。
内田「たしかに。今回またさらによく分からないリリックにしたので」
――今のこの暗く圧迫された状況を歌ってるようにも聴こえるし、ごちゃごちゃ言ってないでポジティヴに生きよう、みたいなメッセージにも聴こえたんですが、いかがでしょう。
内田「どこをどう言えばいいのか分からないけど、一応めちゃめちゃ暗いリリックを作ろうと決めていて。……だけど、明るくハッピーエンドで終われるかもしれないってなった時に、曲の出るタイミングも含めて考えたテーマが〈五月病・生ワクチン〉っていうものだったんです。五月病の憂鬱な歌詞を書いて、それを聴いてくれた人の中に注入して、抗体を作ってもらって5月を迎えるっていう、そういう策略を練ってたんです」
一同「おおー!」
内田「だから歌詞は暗く終わってるんです。“shift command”っていうタイトルも、〈shift〉と〈command〉にプラスして、あなたが何かアルファベットのキーを押して、この曲はあなたが完成させるんだよ、あなたのものになるよっていう意味も含まれているので。いろんな人の中に注入した“shift command”が、どういう抗体になるのかなって思いながら書きました」
――すごいメッセージのメジャー・デビューですね。
一同「(笑)」
内田「だから、割と歌詞の内容もそうなんですけど、曲を取り巻く反響すらも作品にできたらいいなということはよく考えてますね」

『LENS』はいろんなキャラクターの曲が詰まったものになるはず
――メジャーに行って、例えば今後タイアップの曲もあるかもしれないですよね。そういう時に〈リリックはもっと分かりやすくして〉なんてオーダーもあったりするのかな、なんて思っちゃうんですけど、どう思います?
内田「でもそれは楽しいんじゃないですか? ガチガチに指示されたら嫌ですけど、でもそれでもやると思います(笑)。けど、ある程度の制限っていうのはあった方がやりやすいし、制限が加わることで自分では普段考えないものが生まれるっていうこともあるので、そういうところは危惧してないですね」
――お題をもらった、みたいなことですか?
内田「そうですね、自分がテーマにしないようなことをテーマでもらえたら、自分の想定外のものが出て来ると思うので、そういう時こそ物作りをしている人ってアドレナリンが出るんですよ。〈気持ちいいー!〉って。だから逆に楽しみですよ」
――音はどうですか? 6月にリリースされるアルバムを今制作中(※インタビュー時点で)とのことですが、〈メジャーに行ってよりキャッチーにしよう〉とか思ったりはします?
内田「うーーん、どうなんだろ。でもそんなこともないんですよ」
関「そこも変わらなくて、今本当に出したいサウンド感が出せてるし、こうやった方が面白いよね、っていうのが今まで以上に悪化してるくらいで(笑)。悪化っていうのは悪い言葉かもしれないですけど」
千葉「加速してる、じゃない?」
関「そう、加速してるくらいで、今までより一層Kroiのやりたいことをできてる感じです。だからキャッチーさとか、こうした方が売れるよねっていうのを狙ってるとかではなく、こういう曲にはこういう音を入れたいよねっていうことを大事にしています」
千葉「アルバムを出すとなると曲数もかなり多くなってくるので、全部ダウナーでもよくないし、結構うまい感じにバラけてきてると思います。実は今ほとんど録り終わっていて、すごく静かな曲もあれば、シフコマ(“shift command”)みたいな楽しい曲もあって」
――では、メジャー・ファースト・アルバム『LENS』はどんな作品になりそうですか?
千葉「個人的に感触はいいですよ」
関「まだ分からないですけど10曲以上収録される予定で、今、千葉が言った通り結構いろんなキャラクターの曲が詰まっていて」
千葉「曲数が増えると似たような曲が増えてくるじゃないですか。でも今ミックスしていて全部違うので、作業していて楽しいし、安心している点でもありますね。やっぱり怜央のデモのアプローチが毎回違うというのは大前提にあって、その上でレコーディングするとなった時になるべく新しい方法をとったり、最終的な仕上げも似ないように意識してやったりしているので、全部違うんですよね。だからそれをそのままパッケージングできたらいいなと思っています」
――そしてすでにアルバムのリリース・ツアー〈凹凸〉や、いくつかのフェス出演もアナウンスされています。
関「最近はかなり告知の嵐で、その先のイベントにもお誘いいただいていたりして、自分たちを認知していただけている喜びもありますし、フェスについては去年なかったオファーなので、音楽シーン界隈が活気づいてきているなっていうのも嬉しいですね。世の中が戻ってきた感じなのかなって」
――ライブやフェスは、レコーディングとはまた全然違う筋肉を使いますよね。もともとライブ・バンドだと言っていたので、どうパワーアップしたのか早く観たいです。
関「〈DUEL〉ツアーのしょっぱなはライブが久しぶりだったので、ちょっとどぎまぎしながら会場に向かってたんですけど、ライブをやってるうちに感覚は取り戻してきて徐々にいい感じになってきたので、今後も必ずいいものにします」
改めて今後の目標を
――さて、これまでインディーからメジャーに行くまで3回インタビューをさせていただいて、結構いろんな目標の話も飛び出したんですけど。
内田「何て言ってました(笑)?」
――〈タイニー・デスク(NPR Music Tiny Desk Concert)に出たい〉とか、〈ハーフタイム・ショーに出たい〉とか。
一同「あー!」
内田「出たい出たい!!」
――あとは〈邦楽全体を盛り上げたい〉とか〈海外にも日本の音楽の良さを伝えたい〉とか、いろんな夢も聞けたんですけど、3回の総括として、最後に改めてお一人ずつ今後の目標を聞かせてもらいたいなと思いまして。お願いできますか?
益田「そうですねえ。でけえ所でやってみたいと思っていたら、ビバラ(VIVA LA ROCK/さいたまスーパーアリーナ)が決まったので、その次はどこだろうな……」
関「でもフェスはまた別格じゃない? ワンマンを(渋谷)WWW Xでやったんだから……」
益田「じゃあ次はコースト(新木場USEN STUDIO COAST)かな!」
関「コーストでワンマンやりたいね! え、これ会場名をどんどん言ってく感じ(笑)?」
一同「(笑)」
益田「そういうわけじゃないけど! ワンマン・ライブの規模をどんどんでかくして、大勢のお客さんの前で演奏したいですね」
――そうですね。では次は千葉さんお願いします。
千葉「ライブの目標で言うと僕はフェスにどんどん出たかったので、それは叶いつつあるんですけど、僕がKroiに入ったのは怜央の作ったデモをアレンジしたりミックスしたりする役割も大きいと思うので、曲の最終責任者的なところもあるんです。だから、いつもミックスをしながらKroi全体の目標として、日本で聴いたことのないサウンドを出すとか、なるべく新しいアプローチの曲を出すというところは思っています。内々に閉じこもりすぎず、よりたくさんの人に聴いてもらえるような部分も残しつつ、バランスのいい斬新なサウンドを出したいですね。それができた時がやっぱり一番楽しいので……っていう真面目な感じのでも大丈夫ですか(笑)?」
――素晴らしいと思います。じゃあ長谷部さん。
長谷部「メジャー・ファースト・アルバムをリリースして、夏にはいろんなフェスにも出て、今まで以上にたくさんの人に聴いてもらって、お金をたくさん手に入れて、僕中古で3万円くらいのアンプ1台しか持ってないので、めっちゃいいアンプを買いたいです」
一同「(吹き出す)」
内田「いくらの?」
長谷部「……30」
関「いいねいいね」
千葉「リッチ・ギャングになりたいんだ」
関「バーチーの目標からの落差すごいな(笑)」
一同「(笑)」
内田「でも一番リアルだね」
千葉「金は欲しいからね、ポケモンカードも買いたいし。今は余ったカードをメルカリでちまちま売ったりしてさ」
内田「フルコンプ(トレーディングカードゲームの有名店)のショーケース、全買いしよう(笑)」
一同「(笑)」
――いいのかなこれで(笑)。じゃあ関さん。
関「まずライブができるようになってきたので、ライブ・バンドとしてステージングから演奏力から全部のスキルアップをしたいですし、リスナーのみなさんにはメンバー誰か一人だけでなく全員の魅力を感じてもらえるようになりたいです。そのためにはこれまで通り、楽しいな、面白そうだなっていうコンテンツをどんどん発信していきたいとも思っています。
あと個人的には、自分のベースのカヴァー動画を上げてくれる人がいたり、Kroiを観てベースを始めましたっていう人がいたり、〈ベースを教えてください〉っていうDMが来たりするんですよ。こないだ高校1年生の子から〈“Fire Brain”のTAB譜を教えていただきたいです〉ってDMが来て(笑)」
一同「(笑)」
関「〈無理なら大丈夫なんで!〉とか来て(笑)。〈俺もそうだったけど、最初のうちは耳コピした方がうまくなるよ〉って返して」
内田「それはいいアドバイスだ」
千葉「本人に言われるのすごいじゃん」
関「〈俺も正直覚えてないし……〉っていう(笑)。そういう風に、自分のベースを聴いてベースを弾きたいと思ってくれる人が最近増えたので、今後もそういう人たちの期待を裏切らないベース・ラインとかベース・プレイをしていきたいなと思っていて。出す曲出す曲〈これも弾いてみたい!〉って思えるようなものにしたいし、最初に持つ楽器がベースの人が増えたらいいなと思っています。だからベーシストとしても成長したいですね」
――最近竿ものの楽器が売れなくなってきたとか聞くので、それはいい話ですね。
千葉「みんなDTMになってきたからねえ」
関「おじさんみたいな感想だな(笑)」
内田「もっと家の中でギターとかベース弾けばいいのにね。曲作りもギターで作ればええやん!」
千葉「ギターとヒューマンビートボックスでね(笑)」
関「バンドがあんまり表に出ないからだよね」
長谷部「ギター・ロックのバンドがそんなに無くなっちゃったもんね」
――だからそういう役割もKroiが担っていければいいですよね。じゃあ最後に怜央さん。
内田「関さんも言ってた通り、バンドって団体で見られがちなので、Kroiのメンバー各々のプロップスの向上はしっかりして、一人一人がちゃんと見られるような活動の仕方は考えていかないとなと思ってますね。でもそれとは別に、最近個人的に、マジで頭イカれた曲を作りたいとも思ってます」
――いいですね!
内田「新しいことがし足りないというか、もっともっと自分の中から咀嚼して出せるものがあるんじゃないかということを最近すごく感じていて。もっと自分が納得できるような――納得は結局いつもできないんですけど――もっと腑に落ちる作品を作っていけたらなって思っていますね。そのためには、自分のやりたいことをやりつつ、それを人に伝えるための場所も作らなきゃいけないし。つまり音楽って、曲を通して場所・空間も作れると思うんです。その空間がより広ければいいなと思っています。
もともと人を喜ばせることが結構好きなんですけど、自分が喜ぶものとはちょっとギャップがあったりして、それは小さい頃から感じてたんです。その両者ともを網羅できる曲とか空間とか、別のものでもいいんですけど、そういうバンド、そういう音楽活動にしていきたいですね」
――そう考えるとバンドって奇跡ですよね。Kroiにはこれからも長く続けていってほしいです。
内田「本当長くやるってすごいことですね。我々はまだ3年くらいですけど、これからずっとやっていくと思うので、長くやってる先人たちへの尊敬は忘れずに自分たちも頑張っていきたいですね」
LIVE INFORMATION
Kroi 1st Album Release Tour “凹凸”
2021年7月4日(日)北海道・PLANT
開場/開演:17:15/18:00
2021年7月10日(土)横浜・FAD
開場/開演:17:15/18:00
2021年7月11日(日)千葉・LOOK
開場/開演:17:15/18:00
2021年7月16日(金)大阪・梅田バナナホール
開場/開演:17:45/18:30
2021年7月18日(日)愛知・名古屋SPADEBOX
開場/開演:17:15/18:00
2021年7月30日(金)福岡・DRUM Be-1
開場/開演:17:45/18:30
2021年8月1日(日)京都 ・KYOTO MUSE
開場/開演:17:15/18:00
2021年8月6日(金)東京・CLUB QUATTRO
開場/開演:17:15/18:00
料金:前売(自由席)3,800円(税込/ドリンク代別)
※ご来場に関する注意事項など最新情報を公式サイトにて必ずご確認ください。公演前に発表する注意事項をご確認の上、ご来場をいただきますよう、お願い申し上げます
※当日は新型コロナウイルス感染拡大防止のガイドラインを遵守し、然るべき安全対策を講じた上で開催されます


