何か見落としていないかとハイパーダブのサイトを見ていると、そこには確かにfoodmanの文字が……突然のビッグ・ニュースに、その日は一日中浮き足立った感覚だった。何よりもジューク、フットワークから多大な影響を受けた食品まつりが、故DJラシャドも所属したレーベルとの契約に至ったことがあまりにも感慨深い。“Ari Ari”でのヴォーカル・サンプル使いやリズムなど随所にジューク/フットワークの影響は感じられるものの、それもまたエッセンスの一つにすぎず、さまざまな音楽の融合体としての独創性溢れるリズム・ミュージックとなっている。そして驚くべきことにハイパーダブからのリリースにかかわらず本作にはベース音が存在しない。それだけにこの作品のリリースには大きな意味がある。