光学が2021年9月3日(金)にニューEP『Opto3: Neibiss』をリリースする。
光学のメンバーは、Tsudio Studio、SNJO、HiRO.JPの3人。それぞれ、島根・出雲のレーベルであるLocal Visionsから作品をリリースしているアーティストだ。光学は彼ら3人によって2020年11月に結成され、毎作異なるヴォーカリストをゲストに迎えるコンセプチュアルなプロデューサー・ユニットとして活動している。これまでに『Opto1:高野ユニコ』(2020年)、『Opto2:辻林美穂』(2021年)と2作をリリースしてきた。
3作目となる新作『Opto3: Neibiss』は、タイトルどおりNeibissをフィーチャーしている。
兵庫・神戸を拠点に活動するNeibissは、プロデューサー/DJ/ラッパーのratiff(kaiseiから改名)とラッパーのhyunis1000からなるヒップホップ・ユニット。2020年にファースト・ミニ・アルバム『HELLO NEIBISS』をリリースし、tofubeatsが雑誌「Ollie」で注目する若手アーティストとして挙げるなど、注目を集めている。また、Tsudio Studioとはスプリット・シングル『After Awas/エアコンディショナー』(2020年)を制作した。
そんなNeibissとのコラボレーション作『Opto3』には、Tsudio Studio、SNJO、HiRO.JPがそれぞれプロデュースした楽曲を含めて、全6曲を収録。収録曲“Do What”にはシンガーの大野紗代がヴォーカリストとして参加しており、〈危険〉をテーマにさまざまなジャンルを横断するヒップポップ・ミュージックが展開されている(一足先に聴かせてもらったが、これまでにないサウンドに驚かされたので、ぜひ期待していてほしい)。
本作について、Mikikiでの執筆はもとより、ブログ〈にんじゃりGang Bang〉で国内外の新譜についてのレビューを精力的に執筆し、リスナーから強い信頼を得ている書き手のアボかどからコメントが届いている。コメントは下記のとおり。
ネット上でのアメリカのヒップホップへのコメントを見ていると、プロデューサーに対する「killed this beat」やラッパーに対する「murdered the track」のような称賛の形を見ることがある。SNSでは火事のように燃え盛るGIFを添えるのも定番だ。ヒップホップの世界では、素晴らしい音楽についてそのように物騒な表現をすることは珍しくない。
三人組プロデューサーユニットの光学が、二人組ヒップホップユニットのNeibissを迎えて制作した本作「光学3」のテーマは、ずばり「危険」だという。光学はヒップホップをメインに制作するユニットではないが、本作ではヒップホップに寄った曲もある。しかし、寄っていない曲もある。ジャージークラブやハウス、2ステップやヴェイパーウェイヴ・・・といった、多彩な要素が詰まっている。複数の要素が一つの曲に入っていることも多く、質感こそメロウなものが中心だが、その予測不能な展開は「killed this beat」と喝采を送りたくなるものだ。一方、Neibissの二人も負けてはいない。これまでの作品でもクロスオーバーなセンスを覗かせていた二人だが、光学が作るユニークなビートの数々にも自然体で乗りこなしている。その様はまさに「murdered the track」だ。また、本作では数曲でSNJOとTsudio Studioも客演気味にヴォーカルを入れており、曲に良い刺激を加えている。
ヒップホップに留まらない曲の構成と、それをヒップホップに引き込もうとするラップ。二組の個性のスリリングな邂逅が楽しめる本作は、ボヤボヤしながら聴くことが難しい危険な仕上がりだ。興奮しすぎに要注意。
『Opto3: Neibiss』は、SpotifyやApple Musicといった各音楽ストリーミング・サービスで配信されるほか、Bandcampでの販売もされる。また、Bandcampではロゴをあしらった〈危険回避チェッカー〉とロゴおよびジャケットのデザインのミニ・ステッカー2枚がセットになったアイテムも数量限定で販売。
光学は、今後も一作品ごとに異なるゲストを招いて作品をリリースしていく予定だ。多才な3人の化学反応によって、常に異なる音楽性やスタイルで魅せる光学。次はどんなヴォーカリストとコラボレーションするのか、どんな音を鳴らすのか、すでに楽しみでならない。
RELEASE INFORMATION
光学『Opto3: Neibiss』
リリース日:2021年9月3日(金)
レーベル:Koh-Gaku
品番:OPTO-003
フォーマット:各種音楽ストリーミング・サービスでの配信/Bandcampでの販売
価格:600円
Bandcamp:https://koh-gaku.bandcamp.com/
TRACKLIST
1. Do What (prod by Tsudio Studio)
2. After Midnight (prod by HiRO.JP)
3. StillNight
4. parallel
5. hakumei
6. Jumper (prod by SNJO)
PROFILE: 光学
Local Visionsより作品をリリースしているTsudio Studio、SNJO 、HiRO.JPの3名が2020年に結成したプロデューサー・ユニット。同年12月にファーストEP『Opto1:高野ユニコ』をリリース。2021年4月にセカンドEP『Opto2:辻林美穂』をリリース。一作品ごとにヴォーカリストを招いて作品をリリースしていく形態で活動。
オフィシャルサイト:http://koh-gaku.com
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Bandcamp:https://koh-gaku.bandcamp.com
LinkCore:https://distrokid.com/hyperfollow/54ecbf8/opto2--
PROFILE: Tsudio Studio
兵庫・神戸出身、在住。アレンジャー、ミキシング・エンジニアを経て、3人組ユニット〈KAZURAMOS〉のメンバーとしてメディアファクトリーからデビュー、2014年にアルバム『Surf』をリリースする。その後、2018年に新進気鋭のレーベル〈Local Visions〉より〈架空の神戸〉をコンセプトとするソロ・アルバム『Port Island』を発表。同作で作詞、作曲、演奏、録音、プログラミングをすべて一人で行う。2019年12月、ファースト・フル・アルバム『Soda Resort Journey』をLocal VisionsとULTRA-VYBEより全国リリース。2020年7月には、Neibissとのコラボレーション・シングル『After Awas/エアコンディショナー』をHOOK RECORDSからリリース。同年8月に、元EspeciaのHALLCAをフィーチャーしたシングル『Promise of Summer』をLocal Visionsとオランダのレーベル〈Hiraeth Records〉から発表した。
オフィシャルサイト:https://tsudio-studio.com
Instagram:https://www.instagram.com/tsudio_studio/
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SoundCloud:https://soundcloud.com/tsudio-studio
PROFILE: SNJO
京都在住の音楽プロデューサー、トラックメイカー。ビート・ミュージックを基調としたポップスをアルバム単位で制作しており、ディスコからラテンまで、幅広い編曲を楽曲に施す。2016年から音楽ユニット〈TOXXIES〉での活動を経て、2018年に捨てアカウントが主宰するレーベル〈Local Visions〉よりファースト・アルバム『未開の惑星』を、2019年に同レーベルからセカンド・アルバム『Diamond』をリリース。主宰イベント〈UPSHIFT〉とともに、音楽イベント〈スクリューパイルドライバー〉のレギュラー・メンバーとして京都メトロなどでライブを行っている。2020年5月にAR三兄弟が主催する「有事のテクノコント」の主題歌“Up”を制作。
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TuneCore:https://www.tunecore.co.jp/artists/s_n_j_o
SoundCloud:https://soundcloud.com/user-137401667-261714786
PROFILE: HiRO.JP
広島・三次出身、現在は千葉に在住。2019年8月に島根のネット・レーベル〈Local Visions〉からEP『A Long Time』をリリースした。同作には、フューチャー・ファンク・コレクティヴ〈ピンクネオン東京〉のファウンダーであるkissmenerdygirl、Nekura、ミカヅキBIGWAVEが参加。 シティ・ポップのイメージを再現した曲調を得意とし、ヴォーカル以外はすべて一人でプログラミングによって制作している。2020年8月にサンフランシスコのレーベル〈Lips & Rhythm〉から80sファンク・サウンドを特徴とする『Charming EP』を発表。
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Bandcamp:https://hirojp.bandcamp.com
SoundCloud:https://soundcloud.com/hiro-jp-2
PROFILE: Neibiss
兵庫・神戸を中心に活動、プロデューサー/DJ/ラッパーのratiffとラッパーのhyunis1000からなるヒップホップ・ユニット。2018年に活動を開始し、楽曲をリリースしながらさまざまなイベントへの出演を果たしているほか、2020年に雑誌「Ollie」でtofubeatsが注目する若手アーティストとして取り上げるなど、注目を集めている。ファースト・ミニ・アルバム『HELLO NEIBISS』を2020年6月にリリース。
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Twitter:https://twitter.com/neibiss_
Spotify:https://open.spotify.com/artist/0aTXphzBvPlvIirCBLEaTG?si=fiNvT-vdRuywEHCirtEHFA&dl_branch=1
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PROFILE: 大野紗代
大阪音楽大学卒業。16歳よりゴスペルを始め、さまざまなイベントに出演。JAY’ED、福原美穂、土屋アンナのバック・クワイアにsoul bird choirとして出演。18歳よりライブを開始し、2012年に自身がリーダーとなって活動するゴスペル・クワイアを結成、2017年までの5年間、結婚式や関西のイベント、リーガロイヤルホテルでのカウントダウン・ライブなどで幅広く活動。コンテスト〈eo Music Try 2016〉の〈Over 40 Award〉で1位を獲得、大阪・心斎橋BIG CATへの出演を果たす。NHKの番組「我が心の大阪メロディ」にて天童よしみのバック・コーラスとしてTV出演。五木ひろしのバック・コーラスとして役1年間ツアーに同行。現在はピアノ・ヴォーカル・ユニット〈w cleire(ダブル・クレイル)〉を結成し、関西を中心にライブを行う。SHOWROOM公式ライバー、仮歌シンガー、講師としても活動中。
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