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6組がカヴァーを聴かせた〈Born This Way Reimagined〉はこんな感じ

 オリジナルの『Born This Way』がリリースされたのは2011年5月23日……それから10年後の今年、カリフォルニア州ウエストハリウッドでは5月23日が〈Born This Wayの日〉として記念日に制定された。そんな作品自体の意義も踏まえてこのたびリリースされたのが、10周年記念盤となるCD2枚組の『Born This Way The Tenth Anniversary』だ。こちらのDisc 2は〈Born This Way Reimagined〉と題され、LGBTQIA+コミュニティを代表/支持する6組のアーティストが『Born This Way』収録曲をカヴァーしている。

 まず、スタイルからしてマッチしそうなカイリー・ミノーグがユーロダンス調の“Marry The Night”を聴かせ、ニューオーリンズのビッグ・フリーダはマーチング・バウンス仕立ての“Juda”で激しくラップ。さらにカントリー界のスーパー・グループとなるハイウィメンが“Highway Unicorn(Road To Love)”を、歌手としての新作も出したばかりの俳優ベン・プラットは“You And I”を、オリー・アレキサンダーのソロ体制に移行したイヤーズ&イヤーズは持ち前のエレポップ作法で“The Edge Of Glory”を、カナダのオーヴィル・ペックが“Born This Way(The Country Road Version)”をそれぞれ披露しており、いずれも芯となる楽曲そのものの良さが伝わる仕上がりだ。ガガとトニー・ベネットのデュエット新作『Love For Sale』が届く前にチェックしておきたい。

左から、カイリー・ミノーグの2020年作『Disco』(Darenote)、ビッグ・フリーダの2014年作『Just Be Free』(Queen Diva)、ハイウィメンの2019年作『The Highwomen』(Elektra)、ベン・プラットのニュー・アルバム『Reverie』(Atlantic)、イヤーズ&イヤーズの2018年作『Palo Santo』(Polydor)、オーヴィル・ペックの2019年作『Pony』(Sub Pop)