正直な言葉に信念を宿らせる、彼らの長所が際立つ6作目。コロナ禍が深い影を落としているものの、胸の内から湧き出すような言葉は聴き手の心とノー・ディスタンスだ。孤独を抱える人へ全力で手を伸ばすような熱い表題曲から、一転して〈手を差し伸べてくれないか〉と歌う“2020”に感じられる素直さ(?)も美点。パンク・ロックでのスタートから音楽性もますます豊かに成熟して、この先も本当に楽しみだ。