約4年ぶりの新作はKiliKiliVillaではなく、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)主宰のonly in dreamsから。ドラマーの交代も関係してか、結成20年を過ぎてもなおフレッシュで、エネルギッシュな楽曲が並び、キラリとしたリヴァーブがかった音像と共に鳴らされることで、実直な言葉がこれまで以上に胸に刺さる。主催イヴェント〈リプレイスメンツ〉でパンク/オルタナのシーンを下支えしてきたそのアクチュアルな精神性をパワーポップに乗せた“想像力ばかり育ちすぎてどこにも行けなくなった”や、5年ぶりとなる連作“FUCK FOREVER III”の瑞々しさが本作を象徴していると言えよう。
