2021年11月10日、EASTOKLABのデジタルミニアルバム『Ai』の配信スタートにあわせてセルフライナーノーツが公開された。

本日、配信がスタートしたEASTOKLABの新作『Ai』。愛をテーマに制作され、旅の途中のストーリーを話すようなアルバムになっているという。『Ai』の配信リンクはこちら

リリースと同時に、バンドのボーカル/シンセサイザーを担当する日置逸人によるセルフライナーノーツが公開された。セルフライナーノーツは次のとおり。

01.「Sapiens」

心と体はひとつしかないのに、愛情も生活も、ひとつでは足りないことがある。そして多くを求めるほど、悲しくなったり、寂しくなったりする。人の間と書いて「人間」と読むのなら、きっと僕らは孤独の集合で、美しく、歪に、幾重にも折り重なっているものだ。

02.「秘密」

小さな部屋には、そこにはとても収まりきらないほどの出来事があった。新しくなってしまうたび、部屋の隅に落ちている記憶を拾って心にしまう。いくつものこと、秘密にしておこう。心にしまったものは、部屋を変えても、時間が過ぎても、きっと変わらない。

03.「虹の袂」

虹を掬って、そのまま持って帰れたらいい。でも、それじゃあ綺麗に見えないのかもしれない。ふと偶然に現れて、捕まえることもできなくて、すぐに消えてしまうなら、それを両眼でしっかりと捉えて、忘れないようにしたらいい。そしたら虹だって持って帰れる。

04.「Ai」

未来のことなんて分からないし、過去のことは変えようがない。あるのは今だけ。そんな何百回も聞いたことがあるような話しを聞いて、誰かが「それって愛だよなー」って言った。「あー、それって愛かも」って言って、適当に笑った。それが今で、とても愛おしいと思った。それが愛なんだって分かった。

05.「Hurts」

友達が花を贈ってくれた。嬉しくて玄関に生けてみたけれど、すぐに枯れてしまった。でも、それさえも美しくてしばらくそのままにしておいた。朝が来るたび枯れて萎れていったけれど、それでも美しさだけは変わらずそこに残っていた。それは、どうにも忘れられない思い出とよく似ているような気がした。

また、アルバムの収録曲“Sapiens”のミュージックビデオが公開された。ディレクターは、本作のアートワークを手がけたN.I.L 1979だ。白色を配した透明感のある世界で、EASTOKLABの持つデジタル〜アナログの質感を映像化しているそうだ。

“Sapiens”は、キックを心臓の鼓動のように鳴らして、そこに人間の感情のような揺らぎのあるサウンドを美しく配置することをテーマとして制作された曲。前を向いて歩き出したいようなときに、心を落ち着かせるのに聴いてほしい曲だという。

さらに、本日からEASTOKLABのSNSアカウントとオフィシャルサイトで、EASTOKLABにゆかりのある者からのコメントが公開されている。まず掲載されたのは、pollyの越雲龍馬とANIMAL HACKからのコメント。今後6日間にわたって13名からのコメントが公開されるので、バンドのInstagramTwitterをフォローしてチェックしよう。

なお、Mikikiは『Ai』について日置へインタビューを行っている。記事は近日掲載する予定なので、楽しみに待っていてほしい。

 


RELEASE INFORMATION

EASTOKLAB 『Ai』 DAIZAWA/UK.PROJECT(2021)

リリース日:2021年11月10日
品番:UKDZ-0219
価格:1,069円(税込)
配信リンク:https://eastoklab.lnk.to/Ai_

TRACKLIST
1. Sapiens
2. 秘密
3. 虹の袂
4. Ai
5. Hurts

 


PROFILE: EASTOKLAB
2018年結成、名古屋を拠点に活動するロックバンド。2019年、DAIZAWA RECORDS/UK.PROJECTよりミニアルバム『EASTOKLAB』でデビュー。ROTH BART BARON、polly、STEPHNSMITH、my young animal、SIRMO STAD を迎え、東名京ツアーを開催。2020年、デジタルミニアルバム『Fake Planets』をリリースし注目を集めた。同作は当初、配信のみのリリースだったが、要望を受けてライブ会場と一部店舗での限定販売で、7色の特殊パッケージのフィジカル盤もリリース。同年、一通のメールをきっかけに始まったANIMAL HACKとの共作曲“ICE RED”をデジタルリリース。和製コールドプレイとも評される伸びやかなボーカルとサウンドスケープが特徴。ライブでは多数の機材をコントロールし、人力での演奏を追求している。2021年、pollyとのスプリット盤『Twin.』を会場限定カセットテープでリリースし、東名京でスプリットツアーを開催。単独作品としては1年半ぶりとなるデジタルミニアルバム『Ai』をリリースした。