2018年、ライ・クーダーのツアーにサックス奏者として参加し、それがきっかけで名門〈ノンサッチ〉と契約。2020年にリリースされたアルバム『Satin Doll』は、伝統的なジャズを独自の解釈で〈再構築〉した革新的なサウンドで高い関心を集めた。本作は、サム・ゲンデルが過去に活動していたグループ〈Inga〉のデビュー作や未発表曲などから本人が厳選した日本独自企画盤。ギターのハーモニクスが印象的な“constellation”や、ローランド・カークのカバー“volunteered slavery”など、気鋭の音楽家の異才さを知るにはうってつけの作品だ。