フォーキーでアメリカーナ寄りだった前作『Chemtrails Over The Country Club』からわずか7か月。ジャック・アントノフとの二人三脚の旅を後にして、この新作では本来の彼女らしいドリーミーでノスタルジックな別世界を展開。ポエティックな彼女の歌、それに寄り添うピアノ伴奏を中心にしたシンプルな演奏が、陽炎のように揺れながら、ゆったりと広がっている。どこを取っても優美で繊細、そして時に猟奇的でも。