外山雄三&大阪交響楽団『ブラームス:交響曲全集』開放的な第2番と浮遊し淡い余情を残す第4番のコントラストをじんわり描き出す

外山雄三 , 大阪交響楽団 『ブラームス:交響曲全集』 King International (2022)
2022.06.08

90歳を迎えてなお旺盛な活動を続ける外山雄三さんと大阪交響楽団のライヴ録音シリーズ第4弾はブラームス。交響曲第3番のみ2017年、他の作品は2020年と2021年に収録されたもの。特に深い感銘を呼ぶのは2021年10月22日のライヴである交響曲第2番と第4番。前者は開放的なサウンドでサラッと仕上げ、後者は遅めのテンポによるなかなか進んでいかない雰囲気のなか音楽がはらはらと浮遊し、淡い余情を残していくさまがユニークで両曲のコントラストをじんわり描き出している。ある意味教育的にオーケストラを扱う指揮者と進取の精神が流れるオーケストラの関係性の妙も魅力。

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