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デイヴ・ロウントゥリー、グレアム・コクソンがそれぞれアルバムをリリース!
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2015年から再度の活動休止に入り、2022年にまたも再会、今年7月にはウェンブリー公演も決まっているブラー。そんななかで個々がどう動くかと思ったら、なんとドラマーのデイヴ・ロウントゥリーがレオ・エイブラハムズをプロデュースに迎えて初めてのソロ・アルバム『Radio Songs』を完成させた。映画やTVの音楽も手掛けるかれだけにダウンテンポなエレクトロニクスを主体にした内容は、想像できたとして、そこでの彼は初めてみずからリード・ヴォーカルを務めているのだ。重々しく静謐な空気と緻密なビート、そこに美しいオーケストレーションが付け加えられ、朴訥としたヴォーカルが朗々と響いてきて、これは嬉しい驚きに違いない。
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一方、それと同時期にはギタリストのグレアム・コクソンも動いていた。彼とローズ・エリナー・ドゥーガル(ピペッツ)のプロジェクト=ザ・ウェイヴがジェイムズ・フォードの共同プロデュースで初のアルバム『The WAEVE』を完成した。両名のクリエイティヴな試みとして、それぞれ通常は担当していない楽器を演奏。そこから生じるサムシングを期待する意識もニューウェイヴ的で、実際にグレアムはサックスや伝統楽器などを演奏しているそう。アレンジもクラウトロックからフォーク・ロックまでさまざまで聴き応えのある作品になっている。いまやブラー本隊がセレモニーのような特別な存在になっているからこそ、それぞれの自由な動きが各々にとって重要なものであることは想像に難くない。この後にデーモン・アルバーンが届けるゴリラズの新作も楽しみだ。