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コラム

マイク・ヴァイオラ(Mike Viola)はポップの名裏方では済まされない。ビートルズの遺伝子を受け継ぐ新作『Paul McCarthy』

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マイク・ヴァイオラの滋味深いポップセンスを堪能できる6皿!

MIKE VIOLA 『Introducing...Mike Viola』 ソニー(2020)

キャンディ・ブッチャーズの楽曲を含めてヴァイオラのキャリアを網羅した本ベスト盤が、入門編にはオススメだ。遊園地にいるかのような気持ちにさせてくれるメロディーとハーモニー、七色の光を放つアンサンブル……。ここには3分間の魔法が詰まっている。 *田中

 

PANIC! AT THE DISCO 『Viva Las Vengeance』 DCD2/Fueled By Ramen(2022)

シュレシンジャーの死に打ちひしがれていたヴァイオラを救ったのは、ブレンドン・ユーリーからの賞賛だったという。以降の交流を経て、ヴァイオラは本作を全面バックアップ。華美なポップ・アレンジを注入し、極上のロック・ミュージカルに仕上げた。 *田中

 

WATKINS FAMILY HOUR 『Brother Sister』 Family Hour(2020)

ニッケル・クリークのショーン&サラ・ワトキンス兄妹による2作目。マイクはプロデュースと、モーグ、ピアノを担当したほか、“The Cure”“Just Another Reason”を共作。メロディーにマイクのスタンプが確認できる。隠し味的なモーグの使い方も技あり。 *荒野

 

VARIOUS ARTISTS 『That Thing You Do!』 Play-Tone/Epic(1996)

アカデミー賞にノミネートされた同名映画の主題歌は、故アダム・シュレシンジャーが作曲を担当。メロの良さは言わずもがなだが、リード・ヴォーカルを担当したヴァイオラの声に香るビターさこそ、楽曲の〈ワン・ヒット・ワンダー〉な魅力に貢献したのでは。 *田中

 

MANDY MOORE 『In Real Life』 Verve Forecast(2022)

Amanda Leigh』以降、マンディを3作続けてプロデュース。ポップ・センスの発揮された本作ではマンディ、夫のテイラー・ゴールドスミス(ドーズ)と9曲を共作し、演奏面でも活躍。シンセ使いの匙加減が絶妙だし、バック・ヴォーカルでも存在感を示す。 *荒野

 

VULFPECK 『Hill Climber』 Volf(2018)

〈マイク・ヴァイオラがヴァルフペックと?〉と畑違いな感じがして意外だが、実はメンバーのテオ・カッツマンがマイクの大ファンだったそう。マイクは“For Survival”でシンガーに徹してソウルフルに喉を鳴らす。声質的にもファンキーに跳ねる楽曲との相性は抜群。 *荒野

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