マンスール・ブラウンの来日公演が、2023年6月10日(土)にビルボードライブ東京、2023年6月12日(月)にビルボードライブ大阪にて開催される。

多くのミュージシャンとともに新世代のUKジャズシーンをけん引するマンスール・ブラウンは、様々な文化がクロスする英ブリクストン出身のギタリスト。その名を耳にしてピンとこなかったリスナーも、カマール・ウィリアムス、ユセフ・デイズらを追いかけているとすれば確実にその音色を聴いているはずだ。

マンスールは大学時代から組んでいたバンド、トライフォースの一員として活動しながら、前述したプロデューサーのカマール・ウィリアムス、ドラマーのユセフ・デイズによるプロジェクト〈ユセフ・カマール〉のデビューアルバム『Black Focus』(2016年)に参加。同年にはトライフォースでもEP『Triforce 5ive』をリリースしているが、UKジャズシーンの新たな指針を定めた傑作として注目された『Black Focus』への参加は、今に続く彼の活躍が約束された瞬間と言っていいだろう。

ユセフ・カマールの2016年作『Black Focus』

また、アシッドジャズをはじめ、ロンドンの多様な音楽シーンを形成してきたDJのジャイルス・ピーターソンが主宰を務めるレーベル(ブラウンズウッド)からリリースされたコンピレーション『We Out Here』(2018年)にトライフォースが参加。当時のロンドンジャズシーンで活躍する新鋭たちが揃い踏みした同コンピが高い評価を得たことで、マンスールの知名度とギタリストとしての信頼度も増していった。

2018年のコンピレーション『We Out Here』収録曲トライフォース“Walls”

確実にキャリアを積み上げていくなか、ついに自身の名義でデビューアルバム『Shiroi』(2018年)を発表。続くセカンドアルバム『Heiwa』(2021年)では、自ら設立したレーベル(Amai Records)からリリースしただけでなく、ギター以外にもキーボードやフルート、サックスまでをも操りマルチプレイヤーぶりを発揮。直近でも2022年に2枚のEP(『NAQI, Vol.1』、『NAQI, Vol.2』)を、2023年5月には初めて手がけたゲーム音楽『DESTA: 狭間の記憶』のサウンドトラックをリリースするなど、さらに活躍の場を広げている。

2021年作『Heiwa』収録曲“My Prayer”

2022年のEP『NAQI, Vol.2』収録曲“Path”

ジミ・ヘンドリックスのように実験的で、ジョージ・ベンソンのようにパワフルなエネルギーをそのギターから発するマンスール・ブラウンだが、前述した彼名義でのアルバムタイトルを見ても、おそらく日本への興味関心が強いのだろう。そんな彼の初来日のステージをビルボードライブという環境で味わえるのは贅沢以外の何ものでもない。2023年以降、これまで以上にビッグになっていくであろうマンスール・ブラウンの初来日公演、ぜひ足を運んでもらいたい。

 


LIVE INFORMATION
Mansur Brown
マンスール・ブラウン

2023年6月10日(土)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:15:30/16:30
2ndステージ
開場/開演:18:30/19:30
サービスエリア/カジュアルエリア:8,400円/7,900円(1ドリンク付)
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14051&shop=1

2023年6月12日(月)ビルボードライブ大阪
1stステージ
開場/開演:16:30/17:30
2ndステージ
開場/開演:19:30/20:30
サービスエリア/カジュアルエリア:8,400円/7,900円(1ドリンク付)
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14052&shop=2

※本公演は映像収録が入る可能性がございます。お客様が映像に映りこむ場合もございますので、あらかじめご了承ください

■メンバー
マンスール・ブラウン(ギター、ベース&シンセサイザー)
エディー・リー(キーボード)
ジョナサン・モコ(ベース)
ジュニア(ドラムス)