ロンドンをベースに活動するアフロビートジャズバンド、ユナイテッド・ヴァイブレイションズのドラマーであるユセフ・デイズと同じくロンドンの新鋭ハウス系プロデューサー、ヘンリー・ウーことカマール・ウィリアムスを中心にした一夜限りのセッションから生まれたプロジェクト。ブラックネスを獲得する過程において混沌から洗練に洗練を重ねていくようなプロダクションはかつてビッチェズ・ブリューに端を発したフュージョン黎明期の実験性を4 Heroの香りでもって解体&構築したよう。それを人力で放つことで得たグルーヴがそのボトムを屈強にしている。UK発次世代ジャズ、本命の登場だ。
いまのロンドン・ジャズ・シーンをおもしろくしている筆頭格、ヘンリー・ウーがドラマーのユセフ・デイズとのユニットを始動。ヘンリー・ウーの個人名義ではエレクトリックな要素が濃く、ディーゴの流れを汲んだ印象がありましたが、今回はドラマーと組むことでより生々しくジャズと向き合った感じ。70年代のプログレ・ジャズやジャズ・ファンク的なアプローチとUKらしいメロウなグルーヴが見事にマッチしています。