昨年の映画「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」が早くもソフト化されるところですが、本人のルーツにフォーカスしたこちらの編集盤は彼女の表舞台でのポテンシャルを物語よりも雄弁に提示するもの。サントラなどに収められてきたゴスペル/インスピレーショナルな曲をまとめ、さらに6曲の未発表曲を加えたゴージャスな内容になっています。最注目なのはデビュー前の81年に録音されていた3つの完全初出音源で、“Testimony”などから悠然と滲むソウルフルな凄みに震えるばかり。他には〈VH1 Honors〉で放送された2曲、90年の横浜アリーナ公演からの音源も圧倒的!