前作で謳ったクィアネスを軸に、パーティー気分で快楽や官能を追求した5年ぶりの新作。今回もネイト・ワンダーやナナ・クワベナが制作の中心となり、シェウン・クティ&エジプト80を迎えた“Float”やMVもエロかった“Lipstick Lover”の先行シングルに代表されるアフロ・ポップやレゲエ~ダンスホール系の曲をシームレスに繋いでいく。大御所のシスター・ナンシーやグレイス・ジョーンズ、若手のドーチィ、アマーレイ、シーケイといったゲストも含めたパン・アフリカ的な連帯感も気高いが、フラミンゴス名曲のラヴァーズ・ロック風解釈など、気張らずレイドバックしたユルさがいい。全裸でプールに飛び込みたくなるような快作だ。