19歳で鮮烈なデビューを飾ったパオロ・ヌティーニもいまや27歳。全英No.1になった前作以来5年ぶりとなるこの新作では、よりソウルフルに迫ってみせる。G・ラヴ風のファンキーなオープニングから、ジャネル・モネイのラップを挿みつつ、絶妙な匙加減で曲ごとに変化を付けていく序盤も捨て難いが、やはり聴きどころはドラマティックなバラードで畳み掛ける中盤以降だろう。その歌声からは貫禄さえ感じられる。