聴く者を耽美的な桃源郷へ導く新世代のサイケデリックバンド、踊ってばかりの国。この冬に日比谷野音でのワンマンライブも控える彼らが、ビルボードライブのステージに初登場する。
2023年9月9日（土）に横浜、9月14日（木）に大阪、9月21日（木）に東京で開催される今回のビルボードライブツアーは、ライブハウスや音楽フェスを主戦場としてきた彼らにとって大きな挑戦とも言える。メンバー交代を経ながらも着実に作品のリリースを重ね、ライブパフォーマンスにおいても円熟味さえ醸し出しはじめた踊ってばかりの国。サイケデリックロックを再定義し続けてきた彼らの魅力あふれるライブを目撃しよう。
踊ってばかりの国は、2008年に兵庫県神戸で結成。その印象的なバンド名は、ハバナ・エキゾチカが91年に発表したアルバムのタイトルに由来するという。比較的早くから注目を浴びていた彼らは、結成から2年後の2010年に〈FUJI ROCK FESTIVAL〉や〈RUSH BALL〉といった大型フェスへの出演を果たす。
そして2011年には、初のフルアルバム『SEBULBA』を発表するなど、目まぐるしい成長を見せつける。だが、そんな急成長による反動なのか、セカンドアルバム『世界が見たい』がリリースされた2012年末にベースの柴田雄貴が脱退するとともに、バンドは活動休止期間に入ることになる。
2013年春に、新メンバーの谷山竜志を迎え再始動したバンドは、セルフタイトルアルバム『踊ってばかりの国』（2014年）の発表を経て、4枚目の『SONGS』（2015年）を完成させる。だが、新体制としてまとまりが感じられ始めたこの時期にオリジナルメンバーだったドラムの佐藤謙介、ギターの林宏敏が脱退することになる。
その後もバンドは新陳代謝をはかりながらキャリアを積み上げ、2019年には今なお根強い人気を誇る6枚目のアルバム『光の中に』を発表。唯一のオリジナルメンバーとなったボーカル／ギターの下津光史の存在感が際立ったこのアルバムには“ghost”、“光の中に”といった人気曲が収録されている。踊ってばかりの国のシグネチャーとも言える、繊細なサウンドとストレートかつ翳りを感じさせる詩世界が調和する作風が前景化してくるのもこの時期からだ。
そして、『私は月には行かないだろう』（2020年）、『moana』（2021年）といったフルアルバムを経由しながら、昨年9月にはパンデミックの葛藤を音楽に落とし込んだミニアルバム『Paradise review』（2022年）をリリース。そんな作品を発表するごとに評価が高まっていく彼らがモニュメンタルな日比谷野音公演を前に行うのが、ビルボードライブを会場とした今回のツアーだ。ライブハウスとは異なる、ゆったりした客席と落ち着いた空間であるビルボードライブは、いつもと違う彼らの表情を引き出してくれるはずだ。
感情の機微さえ粒立ち豊かに受け取ることができる特別な空間で、ぜひ踊ってばかりの国の演奏に身を委ねてみてほしい。
LIVE INFORMATION
踊ってばかりの国
ビルボードライブ・ツアー2023
2023年9月9日（土）ビルボードライブ横浜
1stステージ
開場／開演：15:30／16:30
2ndステージ
開場／開演：18:30／19:30
サービスエリア／カジュアルエリア：6,700円／6,200円（1ドリンク付）
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14322&shop=4
2023年9月14日（木）ビルボードライブ大阪
1stステージ
開場／開演：17:00／18:00
2ndステージ
開場／開演：20:00／21:00
サービスエリア／カジュアルエリア：6,700円／6,200円（1ドリンク付）
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14324&shop=2
2023年9月21日（木）ビルボードライブ東京
1stステージ
開場／開演：17:00／18:00
2ndステージ
開場／開演：20:00／21:00
サービスエリア／カジュアルエリア：6,700円／6,200円（1ドリンク付）
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14325&shop=1
※本公演はClub BBL会員および一般販売をWEB受付のみ実施いたします
※法人会員は電話にてご予約を承ります
