呪術的なサイケ・ナンバー“バナナフィッシュ”に始まり、短いインストの小品“タイムワープ”を挿んで本編が始まる、SF的なコンセプトの通算7作目。その後は主に穏やかな雰囲気の楽曲が続き、アニミズム的な視点を含んだ人間への洞察を、下津光史が切々と歌にしていく。レゲエ・フィールの長尺曲“Right now”から、本作のテーマ・ソングと言うべき“君が愛したあの空へ”に辿り着く終盤の流れは特に感動的だ。