〈ミャンマー3部作〉を経て地元メルボルンに戻ったタマスが、5年ぶりの新作を発表した。代名詞とも言える生ギターとピアノだけの簡素なアンサンブルは封印し、エレキやキーボード、ドラムマシーンといったエレクトロニックな音を導入。聴き心地はフォーキーなチルウェイヴといった具合で、その変化に驚かされる。が、歌詞を読むといままで以上に内省的。本人いわく「悲しい歌こそポップに歌う」だそう。妙に泣けます。