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みんなの夏の思い出

――2曲目は、9月に先行配信されてMVも公開済みの“NOT SORRY”です。“FIRST STEP”も手掛けた久保田真悟(Jazzin’park)さんの曲で、mayuさんとAKIRAさんの作詞ですね。

mayu「バンド・サウンドでBPMも凄く速いし、そこにヤケクソ感を乗せたらいいなと思って、昔から歌詞にすることが多かった感情を久々に書きました。自分のマインドも変化しているなかで、ずっと奥底にあるひねくれた感情とか卑屈さを呼び起こして、そこにいまの自分の考えも織り交ぜて〈ひねくれ最新版〉って感じにしました(笑)。他人や自分自身の見方によって〈私ってこうだから〉って自分像が固まっていって、何か悪いことがあっても傷つかないように〈これが運命だったんだ〉って思うようにしてたけど、いまは自分のマインド的に、〈自分はこうだから〉って決めつけて自分を型にはめないで、自分の気持ちとか湧き出てくるものを大事にしたら良いんじゃないか……っていうところを書いています。うまく書けないところはAKIRAさんに入っていただいて、例えば最後の〈生きろ!〉はAKIRAさんが入れてくれた部分なんですけど、強すぎて自分では絶対選ばないワードなんですよ。でも、私の歌詞を読んで、何かを感じて、そこから最終的に〈生きろ!〉っていう言葉が出てきたってことは、きっとそういう歌なんだなって思ったから、いまは堂々と歌えています」

mikina「久しぶりに声を張って歌う曲だから、私も歌ってて気持ちいいし、聴いてるマスターも気持ちをぶつけて楽しんでるのが伝わったので、こういう曲があるとライヴの幅がまた広がるなって」

yu-ki「初披露した時からマスターの盛り上がりが凄まじくて(笑)。一気に熱が上がるのを感じたよね」

now「ライヴを想定して〈ここでこういう反応がマスターから欲しいな〉とか思いながら私が振付けしたんですけど、初披露の時からマスターが一緒に踊ってくれたのがビックリするほど嬉しかったです。私はmayuちゃんの言葉が凄く好きで、mayuちゃんのマインドを感じながら歌うと自分も強くなった気持ちになれるので、mikinaちゃんが言ったように、ライヴでこの曲を歌うのが凄く気持ちいい時間になってます」

maho「確実にライヴで最強になれる曲が私たちに来てくれたと思って凄く嬉しかったし、みんなで〈いつかフェスに出たいね〉って話してたのを思い出しました。実際にライヴで披露したら、マスターがホントにでっかい口開けて歌ってくれて、顔が前に出てくるぐらい凄いんですよ(笑)。その熱量も相まって、これからも私たちにとって心強い曲になるんだろうなって思ってます」

――そして3曲目は、7月に配信されたケンモチヒデフミさん作のハウス“フラチナサマー”。MVのノリも併せてEP全体のカラーを決定付けている印象です。

maho「私がラップを勝ち取るならこの曲しかないと思って挑んで、出だしのパートを勝ち取りました(笑)」

yu-ki「EMPiRE時代も含めて、初めてのシーズンソング、サマーソングです」

mayu「夏大好きだからね」

yu-ki「私とmayuちゃんはね」

mayu「みんなちょっと浮かれて、〈何かやってみちゃおっかな〉みたいな気持ちにさせるのが夏の良さだと思うんですけど、その軽い高揚感というか、ワクワク浮わついた感じが音に出てて、サウンドがシンプルに気持ちいいです」

mikina「気持ちいい。ケンモチさんのサウンドがホントに好きなので、それがExWHYZの曲に加わったのが凄く嬉しくて。キャッチーだけど、ちゃんと独特な部分があったり。あと、ちょっと懐かしい感じもあるじゃないですか。懐かしさがある曲って夏にピッタリだなって思うので」

mayu「確かにね」

mikina「しかもツアーの最初からやってきたから、みんなの夏の思い出がこの曲と共にあるのがめっちゃ良いなって」

――EPが出るのは秋ですけど、後から振り返るものが夏なんですよね。

mayu「すげえ、めちゃくちゃ言語化された(笑)」

mikina「そうだわ。振り返ることが夏なんだ」

now「〈eLATION〉の思い出ソングって言えるぐらい、ツアーの思い出がこの曲にすべて詰まってる気がします。きっとEPで“フラチナサマー”聴いたら、私もたぶん夏を思い出してエモーショナルになるんじゃないかなっていうぐらい好きです。だから冬も歌いたい」

mayu「冬も歌うか!」

mikina「いつでも思い出したいもんね」

now「あと、mayuちゃんが振りを付けてくれたんですけど、お尻を振るところがあって。マスターが〈目のやり場に困った〉って話してました(笑)」

――けしからんね。

mayu「けしからん(笑)。〈フラチ〉って言ってるからね、ちょっと駆け引き好きなヤンチャガールじゃないですか(笑)。だから、セクシーすぎない雰囲気をポップに出したいなと思って」