大ヒットした過去2作をみずから〈金稼ぎ〉と揶揄した発言を裏付けるように、ウィークエンドやSZAらを招いてポップ化を推進した前作『Planet Her』とは対照的に、客演は一切なし、ラップに回帰した4作目。悪魔崇拝者の疑いをかけられた近年のエキセントリックな言動と直結する“Demons”やディオンヌ・ワーウィック“Walk On By”使いの“Paint The Town Red”、ゴリゴリな“Fuck The Girls (FTG)”などダークなトーンに覆われた前半、ベッドルームR&B的な“Agora Hills”(トゥループ“All I Do Is Think Of You”ネタ!)を筆頭に歌の比重を増して妖しいヴァイブスを放つ後半の対比が秀逸。