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fhánaの濃密な10年を簡単におさらい
もともとポスト・ロック・バンドのFLEETでメジャー・デビュー経験もあった佐藤純一を中心に、s10rwのyuxuki waga、Leggysaladのkevin mitsunagaが意気投合して2012年に結成されたfhána。その体制では自主制作のミニ・アルバム『New World Line』(2012年)を完成し、現在まで多くの曲を作詞する林英樹もこの頃から参加している。その後、同作にゲスト・ヴォーカルのひとりとして招かれていたtowanaが正式加入し、4人組としてシングル“ケセラセラ”(2013年)でデビュー。“星屑のインターリュード”などを収めた初フル・アルバム『Outside of Melancholy』(2015年)からコンスタントに良品を重ねてきた。“愛のシュプリーム!”などを含む2022年の大作『Cipher』を節目に2023年から現体制に移行し、5月に移籍シングル“Runaway World”をリリース。その後の10周年ワンマンも経て先へ進む3人の新たな旅に期待したい。 *狛犬
fhánaの作品を一部紹介。
左から、2023年のシングル“Runaway World”(コロムビア)、2015年作『Outside of Melancholy』、2016年作『What a Wonderful World Line』、2018年作『World Atlas』、2022年作『Cipher』、10周年記念ベスト盤『There Is The Light』(すべてLantis)