いくつもの世界線を巡る旅から地に足の着いた日常へ。それが新体制になって最初のアルバムから受けた印象だ。環境音やメンバーの会話をコラージュした冒頭曲“Introduction (life is coming back)”のオマージュが宣言するように、本作での彼らは生命力に満ち溢れている。ストレートなギター・ロックに喪失の先の希望を込めた表題曲、ジャージークラブ風のリズムも飛び出すアゲ曲“city dream city”、ダークで妖しい慕情の華を咲かせた“Matching Error”、そして16ビートの爽快なアップ“風になって”に投影されたtowanaの人生観。かつてなく等身大な楽曲たちがあなたの日々を彩る。