服部良一のトリビュートアルバム『世紀のうた・心のうた -服部良一トリビュート-』から、7インチアナログ盤2タイトルが2024年4月20日(土)に発売されることが決定した。
日本ポップスの先駆者であり、洋楽のリズムやハーモニー、フィーリングを取り込んだ数々の名曲を世に送り出した服部良一。現在放送中のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」で草彅剛演じる〈羽鳥善一〉のモデルとなり、今再び大きな脚光を浴びている。そんな服部が生み出した楽曲を再解釈・再構築した『世紀のうた・心のうた -服部良一トリビュート-』が2月21日にリリースされた。
今回、そのトリビュートアルバムから、スチャダラパー“おしゃれミドル(Contains samples of「おしゃれ娘」)”と小西康陽 feat. 甲田益也子“東京の屋根の下”の2曲を収録した〈赤盤〉と、真心ブラザーズ“ヘイヘイブギー”、曽我部恵一と井の頭レンジャーズ“買物ブギー”の2曲を収録した〈青盤〉の2タイトルが7インチアナログ盤として発売される。
ジャケットのイラストはミュージシャンを愛らしくデフォルメした作風で人気を博すYKOYKO(タカハシユキオ)によるもので、服部良一や楽曲をよりポップに表現するレコードジャケットに仕上がっており、収録内容もさることながらコレクティブルな魅力が光るアナログ盤となっている。
さらに、昨年10月に配信のみでリリースされた“東京ブギウギ”のリミックス&リエディットバージョンも同時にアナログ盤として発売されることが決定。
和モノDJの第一人者、DJ吉沢dynamite.jpによるリエディットでは、原曲を活かしつつ中條卓(THEATRE BROOK)のウッドベースを加え、ボトムが持ち上がった立体的な音像に仕上がっている。
また、冗談伯爵での活動や多くのアーティストのプロデュースを行なう新井俊也によるリミックスでは、原曲のフレーズなどを用いながら強力なリズムトラックが加えられ、よりフロアを盛り立てるパーティーチューン仕様に進化している。この機会にぜひチェックしてほしい。
参加アーティストからのコメントは以下のとおり。
スチャダラパー
服部良一さんの偉大なアーカイブの中から、サンプリングする楽曲を探すのはとても楽しい作業でした。その中で、僕らの世代だとモノマネ番組のご意見番組としての面しか知らなかった淡谷のり子さんの、ブルースではない恐らく初期の部類に入るだろう録音物を聴けたのは感動しました。曲の初々さ、楽しさ満載の音源にとても感動し、今回の楽曲制作に至りました。また機会があれば是非お願いさせて頂きたいです。
小西康陽
服部良一さんの作った楽曲の中でも「胸の振子」と「東京の屋根の下」は特別に好きなレパートリーです。なんとも言えない気品をそなえた歌詞とメロディと和声。佐伯孝夫さんの歌詞も本当に美しい。その「東京の屋根の下」を編曲させていただき、さらには尊敬する歌手・甲田益也子さんに歌っていただく、そんな素晴らしい機会をありがとうございました。
甲田益也子
この時代の精神感じる前向きで素敵な詞曲
私、ひとりでは出会わない世界への誘い
小西さん、皆さん
このたびも
ありがとうございます!
真心ブラザーズ
YO-KINGが歌えば、さぞゴキゲンになるだろと、カバーのお話をいただいたときからワクワクしっぱなしでした。
旧知のドラマー伊藤大地氏に連絡し、彼と懇意のブギウギピアニスト、斎藤圭土さんとの共演が決定。ならばベースはと、細野晴臣さんのバック等々で大地くんとコンビを組んで久しい伊賀航氏を。
いやまてやはりブラスセクションは欠かせないと、一度一緒に音を出してみたかった売れっ子サックス奏者、副田整歩氏にオファーを入れ、さらに彼の推薦により凄腕トランペッター長田明宏氏が加わり、かくして役者は揃ったのです。
「七人の侍」気分で臨んだスタジオセッションの結果は、お聴きの通り。
アレンジ自体は基本的に原曲に沿いましたが、やはり音楽とは面白いもの。鳴りだしたのは2024年のブギウギでした。
服部先生、笠置先輩、サイコーです。勉強させていただきました!
曽我部恵一
同郷ということもあり、ずーっと親近感を勝手に抱いている笠置シヅ子さん。
いつか歌ってみたかった「買物ブギー」。実際歌ってみると難しいこと!
ダンスホールレゲエのカートを押して宇宙のショッピングモールの果てへ。そんな感じでやってみました。
RELEASE INFORMATION
リリース日:2024年4月20日(土)
品番:COKA-101
フォーマット:7インチアナログ盤
価格:2,200円(税込)
TRACKLIST
1. “おしゃれミドル(Contains samples of「おしゃれ娘」)” スチャダラパー
2. “東京の屋根の下” 小西康陽 feat. 甲田益也子
リリース日:2024年4月20日(土)
品番:COKA-102
フォーマット:7インチアナログ盤
価格:2,200円(税込)
TRACKLIST
1. “真心ブラザーズ” ヘイヘイブギー
2. “買物ブギー” 曽我部恵一と井の頭レンジャーズ
リリース日:2024年4月20日(土)
品番:COKA-103
フォーマット:7インチアナログ盤
価格:2,200円(税込)
TRACKLIST
1. “東京ブギウギ Boogie Woogie Age Re-Edit” (Re-Edit by DJ Yoshizawa dynamite.jp)
2. “東京ブギウギ Boogie Woogie Age Remix” (Remixed by Toshiya Arai)
リリース日:2024年2月21日
品番:COCP-42193
フォーマット:CD/各配信サイトにてストリーミング&ダウンロード
価格:3,300円(税込)
TRACKLIST
1. “ヘイヘイブギー” 真心ブラザーズ
2. “おしゃれミドル(Contains samples of「おしゃれ娘」)/スチャダラパー
3. “買物ブギー” 曽我部恵一と井の頭レンジャーズ
4. “東京の屋根の下” 小西康陽 feat. 甲田益也子
5. “別れのブルース” T字路s
6. “大阪ブギウギ” 矢井田 瞳
7. “青い山脈” 石丸幹二
8. “東京ブギウギ” 望海風斗
9. 蘇州夜曲” 井上芳雄
PROFILE: 服部良一
明治40年(1907年)10月1日~平成5年(1993年)1月30日。作曲家、日本ポップスの先駆者。大阪市生まれ。大正15年(1926年)、19歳の時に大阪フィルハーモニック・オーケストラに入団。昭和11年(1936年)、29歳の時に日本コロムビアの専属作家となる。入社第1回作品は淡谷のり子の“おしゃれ娘”。昭和12年(1937年)にジャズコーラス“山寺の和尚さん”を作曲し、その後“雨のブルース”“別れのブルース”“蘇州夜曲”“一杯のコーヒーから”“湖畔の宿”などの大ヒットを連発。しかし太平洋戦争の勃発で服部のジャズの音楽性が排除され、終戦を上海で迎え昭和20年(1945年)12月に帰国。昭和23年(1948年)には笠置シヅ子“東京ブギウギ”、灰田勝彦“東京の屋根の下”が、翌昭和24年(1949年)には藤山一郎、奈良光枝“青い山脈”が大ヒット。それぞれ国民的なスタンダードソングとなる。その後は作曲の傍ら日本作曲家協会会長を務めるなど長く活躍。平成5年(1993年)1月30日に85歳で死去。国民栄誉賞を受賞した。笠置シヅ子の唯一無二のパートナー。“東京ブギウギ”“買物ブギー”などのヒット曲を多数提供。昭和25年(1950年)には米国ツアー〈ブギ海を渡る〉でともに渡米し、ハワイ、カリフォルニア、ニューヨークで公演をおこなった。作詩名の村雨まさをは服部のペンネームである。