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PEOPLE TREE
ポーティスヘッドとベス・ギボンズをめぐる音楽の果実はここに……

MASSIVE ATTACK 『Protection』 Circa/Virgin(1994)

同じ時代にブリストルに居合わせ、また違ったルートを通りながら共にトリップ・ホップの輪郭を形作ってきた人たちだが、こちらも2010年の『Heligoland』以降はアルバムが出ぬままで……。この2作目からの代表曲“Karmacoma”にはポーティスヘッドのリミックスもあった。 *香椎

 

BETH ORTON 『Weather Alive』 Partisan/BIG NOTHING(2022)

短絡的に言うならば、トリップ・ホップ時代を象徴する声を持ったもうひとりのベス。パルチザンに移って前作から6年半(……短く思える)ぶりに発表したのがこちらの穏やかな佳品。トム・スキナーやシャーザッド・イズマイリーを従えつつも孤高の存在感は健在だった。 *香椎

 

TRICKY 『Knowle West Boy』 Domino(2008)

同じ時代にブリストルに居合わせ、“Glory Box”を無断でネタ使いして揉めたこともあり……それから10年以上経ったこちらのアルバムでは、“Council Estate”にて“Roads”をサンプリング。かつての相棒マルティナ・トップリー・バードはベスとも比較される存在であった。 *香椎

 

JANE BIRKIN 『Fictions』 EMI France(2006)

ポーティスヘッドとしてゲンスブール・トリビュートに参加する前からバーキン作品にベスは招かれていた。『Rendez-Vous』(2004年)での“Strange Melody”に続き、ここでは“My Secret”を提供してコーラスも担当。気に入られていたのもなんとなく納得できる。 *香椎

 

THREE 6 MAFIA 『Da Unbreakables』 Hypnotize Minds/Columbia(2003)

BUDDHA BRANDからスクールボーイQまでネタ人気も高いポーティスヘッド。注目はスーサイドボーズやフラットブッシュ・ゾンビーズといった連中だが、それもその源泉にいるDJポール&ジューシーJの使用例の多さゆえか。本作の“Fuck That Shit”で“Wandering Star”を使用。 *香椎

 

THE JORDAN 『Nowhere Near The Sky』 Cooking Vinyl(2023)

カロ・エメラルドで活躍したオランダのシンガー・ソングライターによる初作。プロデュースを手掛けたデヴィッド・コステンの音世界と彼女の歌声は往年のトリップ・ホップを明快に想起させる……と思ったらエイドリアン・アトリーがギター演奏やエンジニアリングで大幅に参加! *香椎

 

JJ DOOM 『Key To The Kuffs』 Lex(2012)

鉄仮面MFドゥームと奇才ジャネイロ・ジャレルのユニットが残した唯一のフル・アルバム。デーモン・アルバーンやクージョー・グッディら個性的なゲストが並ぶなかで、らしさを纏ったベスは“GMO”に登場。彼女にとっても珍しい客演だけに聴き逃しは厳禁だ。 *香椎

 

JAMES ELLIS FORD 『The Hum』 Warp(2023)

シミアン・モバイル・ディスコの片割れでアークティック・モンキーズやフォールズらを手掛けてきた大物プロデューサー、ジェイムズ・フォードのソロ作。内的宇宙を表現した本作の緻密にして生々しい音作りを聴けば、今回のベスとの手合わせも頷けるところだ。 *香椎

 

RUSTIN MAN 『Clockdust』 Domino(2020)

今回ベスが組んだリー・ハリスは元トーク・トークだが、コラボ作『Out Of Season』を共に仕上げたラスティン・マンことポール・ウェッブも出自はトーク・トーク。視覚的でほんのりサイケなダウンテンポ集となったこちらのソロ作も、リーが共同エンジニアリングを担当している。 *香椎

 

ANNA CALVI 『Hunter』 Domino(2018)

ロンドン出身の才能による、マーキュリーにノミネートもされた3作目で、ここではエイドリアン・アトリーがシンセなどでバックアップ。本作のリワーク盤にジュリア・ホルターやシャルロット・ゲンスブールらが参加していたのも含め、ベスと並べて聴けるポイントは多いはず。 *香椎

 

KEELEY FORSYTH 『The Hollow』 130701/Fatcat(2024)

英オールダム出身の俳優/シンガーによるニュー・アルバム。ベスやニコ、アルダス・ハーディング、アノーニらが引き合いに出される彼女の存在感がポスト・クラシカル~アンビエントのダークな音像で蠢く。シネマティックな音はベスというよりポーティスヘッド的かも。 *香椎